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CVC調査報告書を公開

調査の⽬的と背景

事業環境の不確実性が強まる環境の中、「ある事業で成功した企業が、その事業の改善に特化した結果、市場

の急速な変化に対応できなくなる」現象が以前より顕著にみられるようになっています。この現象は「サクセストラップ」と呼ばれており、克服のためには既存事業の改善に加え、⻑期的な視点で将来的な事業を探索する「両利きの経営」が不可⽋だと⾔われています。

「両利きの経営」実現のためには、各経営者が、各社の状況を踏まえ、⻑期的な視点での探索活動、イノベーション活動を的確に遂⾏していく必要があります。⽶国をはじめとするグローバル企業の中にはCVCを積極的に活⽤し、将来の技術、ビジネスを積極的に経営に取り込み、成⻑を達成している企業が多数存在しています。⽇本企業もベイエリアをはじめとする地域に進出しCVC活動を開始していますが、現地では失敗事例と⾔わざるを得ないような声が多く聞かれるのも事実です。⽇本企業のCVC活動が有効に機能するかは、まさにこれからが正念場と⾔える状況です。

CVCに共通解はなく、各社の⽬的、状況に応じた対応を検討する必要があります。

本調査では、このことを念頭に、⽇本企業がグローバルでCVC活動を展開する際に参考となる事例を⾒つけられるように、シリコンバレーを中⼼としたグローバルでのCVCの成功事例を調査します。様々な事例から⾃社に合った運営の⽅法を⾒つけていただくことや、ベストプラクティスにおける共通、普遍的な成功要因を抽出することを⼼掛けています。

本調査は、グローバルでのCVC活動を検討している経営者、役員などの経営層、実務責任者や担当者をメインの

想定読者としていますが、同時に、⽇本を中⼼としたCVC活動を⾏う⽅も対象としております。本調査が⽇本企業の

グローバルでのCVC活動を促進する⼀助となれば幸いです。

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