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クリーンテックニュース2019年第2号

トピック一覧


1. グリッド計画

1.1. CPUCがIntegrated Resource Planningに関する電力会社の契約を却下することを提案


2. 規制関連

2.1 CARBが排出権取引制度の下で実施された投資に関する年次報告書を公表


3. 電気自動車

3.1 CARBが2018年のZEVに対するリベート件数が記録的な数値となったことを公表


4. 再生可能エネルギー

4.1 ニューメキシコ州Grisham知事が2040年までにRPSを80%とする法案に署名

4.2 300社以上の企業が米国での再生可能エネルギー購入を目的とするグループ「REBA」を設立


5.これから開催されるイベント

1.グリッド計画


1.1 CPUCがIntegrated Resource Planningプロセスの下で電力会社から提案された計画に対する決定事項を公表


  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)は、州全体の温室効果ガス削減に関して電力会社の計画を検討するプロセスである「Integrated Resource Planning」の下で提案された決定事項を公表した。

  • この決定では、小売電力供給事業者(LSE: load serving entities )の個々の計画を統合したHCP (Hybrid Conforming Portfolio)について、LSEのリソース優先傾向が反映されたものとなっており、これを受け入れるべきでないとしている。

  • CPUCの分析によると、このHCPは系統の信頼性にマイナスの影響をもたらし、結果として、CPUCが以前に採用したRSP(Reference System Portfolio)よりも温暖化ガス排出量が多くなると結論づけている。CPUCはHCPに代わって、下図に示された電源を要する「好ましいシステムポートフォリオ(Preferred System Portfolio)」を採用することを提案している。

  • 4月25日の会議で当該決定書について議論、決議した。当該決定書については以下のリンク参照:http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Efile/G000/M272/K614/272614400.PDF


2. 規制関連


2.1 CARBが排出権取引制度の下で実施された投資に関する年次報告書を公表


  • カリフォルニア州大気資源委員会(CARB: California Air Resources Board)は、同州排出権取引制度(C&T:Cap and Trade Program)の下で実施された投資に関する年次報告書を公表した。当該報告書の主要事項は以下の通り。

    • 2018年にC&Tで得られた収入のうち$1.4Bが支出された。これは、2017年の$720Mからほぼ倍増となった。

    • 2018年のC&Tでは、州全体への多くのインセンティブプログラムに資金が提供され、実施されたプロジェクトは125,000件となった。そのうち70,000件は、太陽熱温水器や太陽光発電導入などのエネルギーの効率化対策、環境負荷が高いスクールバスの交換に関するものであった。

    • 当該C&Tで資金提供を受けたプロジェクトの件数を累計でみると、家庭の電力効率化に関するプロジェクトが110,000件、ゼロエミッション車(ZEV: zero emission vehicle)へのリベートが207,000件、交通機関のプロジェクトが462件以上になるなど、個々のプロジェクトが343,000件以上が実行された。


下図は、当該C&Tにより実施されたプロジェクトによって将来にわたり予想される温暖化ガス削減量が示されている。これまでの累計は37MMTで、2018年のプロジェクトだけで17MMTのCO2削減量となっている。


当該報告書の全文は以下のリンク参照:https://www.arb.ca.gov/cc/capandtrade/auctionproceeds/2019_cci_annual_report.pdf

3. 電気自動車


3.1 CARBが2018年のZEVに対するリベート件数が記録的な数値となったことを公表


  • カリフォルニア州大気資源委員会(CARB: California Air Resources Board)は、同州のZEVのリベート申請件数について、EV需要の増加によって2018年は記録的なペースで申請があったことを公表し、クリーン自動車リベートプロジェクト(Clean Vehicle Rebate Project)が好調に推移していることを強調した。2018年のリベートは2017年と比較して50%増となり、ZEVの販売台数は同州新車販売台数全体の7.8%であった。当該プログラムは2010年に開始され、プラグインハイブリッド車、電気自動車、水素燃料式自動車およびバイクに対して277,000件、総額$620Mのリベートが実施されている。本件の詳細については以下のリンク参照:https://ww2.arb.ca.gov/news/sales-electric-cars-breaking-records-california


4. 再生可能エネルギー


4.1 Grisham知事が2040年までにRPSを80%とする法案に署名



  • Michelle Lujan Grisham州知事は、同州の再生可能エネルギー利用割合基準(RPS: renewable portfolio standard)を2030年までに50%、2040年までに80%に引き上げる法案SB489に署名し、法律として成立させた。同法案ではまた、私営電力会社に対し、2045年までに調達する電源の100%をカーボンフリーとするよう要求している。同州はハワイ州、カリフォルニア州についで、100%カーボンフリー電力を目標に掲げる3番目の州となった。

  • https://www.governor.state.nm.us/2019/03/12/governor-senate-bill-489-demonstrates-our-commitment-to-clean-energy-leadership/


4.2 300社以上の企業が米国での再生可能エネルギー購入を目的とするグループ「REBA」を設立


  • Google、Facebook、General Motors、Walmartを含む300社以上の企業は、米国での再生可能エネルギー購入を目的とする最大の企業グループ、Renewable Energy Buyers Alliance(REBA)を設立した。REBAは、企業がクリーンエネルギーを調達することができる大規模市場を提供し、2025年までに60GW分の新規再生可能エネルギーを稼働させることを目標としている。プレスリリースでは、「当該協会は、新たな電力市場を開設し企業の電力購入者によりよい選択肢を提供することを目指し、政策、市場、技術、教育訓練の改革に取り組む」と述べられている。

  • https://rebuyers.org/



5. これから開催されるイベント


S3 Solar Software Summit 2019

(日時)2019年5月13日

​(主催者)GTM Research、Folsom Labs

URL: https://www.greentechmedia.com/events/live/s3-solar-software-summit

   

Solar Summit 2019

(日時)2019年5月14日から2019年5月15日

​(主催者)GTM Research

URL: https://www.greentechmedia.com/events/live/solar-summit

Grid Edge Innovation Summit 2019

(日時)2019年6月18日から2019年6月19日

​(主催者)GTM Research

URL: https://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-innovation-summit


12th Annual Beyond Lithium-Ion Symposium


2019 ARPA-E Energy Innovation Summit