2018年1月
Date: April 11, 2018
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グリッド計画

 

   CPUCPG&Eが運用している加州最後の原子力発電所の閉鎖を承認。

 

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)は、同州最後の原子力発電所「Diablo Canyon Nuclear Power Plant」を2025年までに閉鎖するというPG&E(Pacific Gas & Electric)社の要請を認可した。CPUCは今回の決定において、PG&E社が同施設の閉鎖に伴うコスト$241.2Mを回収することを許可している。PG&E社は、閉鎖に伴う電力容量の損失分をエネルギー効率化や再生可能エネルギーなど温暖化ガスを排出しない方法で代替する計画を提出しているが、CPUCは調達にあたっては様々なリソースを総合的に考慮するべきであると決定している。今回のCPUCの決定事項の全文は以下のリンク参照。

http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M205/K090/205090240.PDF

 

 

CAISOはピーク用電源維持のため、既存の化石燃料発電所をRMRに指定。CPUCはこれに反対し、PG&Eにピーク用電源の調達を指示。

 

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)は、化石燃料を用いたピーク用発電所3箇所の代替として、エネルギー貯蔵システムおよびクリーン電源を調達する競争的公募をするようにPG&E社に指示した。同ピーク用発電所を所有するCalpine社は、採算が合わなくなってきたため、CAISO(カリフォルニア州独立系統運用機関)に対する電力容量の供給を停止する意思を表明している。CAISOは、地域が要請する信頼性を満たすには、同ピーク用発電所が必要不可欠であるため、これらの発電所をRMR (reliability must-run resources:年間ベースで系統信頼性確保に必要とするリソース)に指定し、Calpine社が、より高い価格で契約して必要な収入を確保することができるようにした。これに対してCPUCは、RMRに基づく契約が「市場の競争性を失わせ、市場のひずみや不公正な電気料金につながりうる」とし「よりクリーンで高価でない代替策」を探索したいとしている。今回のCPUCの決定については以下のリンク参照。

http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M205/K280/205280070.PDF

 

 

規制関連

 

   ワシントン州議会が、20197月からの炭素税導入に向けて議案を提出。

 

  • ワシントン州議会は、Jay Inslee州知事の要請に基づき、輸送用燃料および発電所による温暖化ガス排出に対する炭素税を導入する議案を提出した。本議案の主要事項は以下の通り。
    • 2019年7月1日から、排出量に対して$20/トンの課税を行い、5%にインフレ率を加えた率で毎年課税額を引き上げる。
    • 税収入額は、初めの2年間で$1.5B、その後の4年間で$3.3Bになると試算されている。
    • 税収入の50%は、クリーンなエネルギーと輸送への転換を支援するプログラムのために使用される。
    • 税収入の35%は、水関連インフラおよび天然資源管理を改善するために使用される。
    • 残る15%については、低所得世帯向けのエネルギー効率化プログラムおよびクリーンエネルギー関連の職業に転職する労働者の支援に使用される。

 

本議案Senate Bill 6203の全文については以下のリンク参照。

http://lawfilesext.leg.wa.gov/biennium/2017-18/Pdf/Bills/Senate%20Bills/6203.pdf

 

   オレゴン州議会が、2021年からの排出権取引制度の導入に向けて議案を提出。

 

  • オレゴン州議会は、2021年を開始とする排出権取引制度に関する法案を両院に提出した。同制度の内容は以下の通り。
    • 温暖化ガス排出量削減目標を、2025年までに1990年比で少なくとも20%、2035年までに45%、2050年までに80%として設定している。
    • 同制度は、年間の温暖化ガス排出量25,000トン以上を排出する排出源を対象としている。
    • 温暖化ガス排出量削減目標達成のため、排出量の上限は2050年にかけて毎年引き下げられる。
    • 1トン単位の排出枠はオークションにて売買できる。このプロジェクトによる排出権を購入して、要件を達成することも可能。
    • オークションによる収入の多くは、電力効率化プログラムや公共交通機関、ZEV関連インフラなど、さらなる温暖化ガス削減に向けた支援プログラムに使用される。

州議会上院向けの議案LC176は以下のリンクを参照。

https://olis.leg.state.or.us/liz/2017I1/Downloads/CommitteeMeetingDocument/139354

州議会下院向けの議案LC44は以下のリンクを参照。

https://olis.leg.state.or.us/liz/2017I1/Downloads/CommitteeMeetingDocument/139346

 

 

電気自動車

 

   カリフォルニア州のブラウン知事はZEV目標を2030年までに500万台へと上方修正。

 

  • カリフォルニア州のBrown知事は、ZEV(zero emission vehicles)の台数について、2025年までに150万台としていた前回の目標をさらに上げ、2030年までに500万台とする知事命令を発行した。知事はまた、200台の水素燃料ステーションと1万台のDC急速充電器を含む25万台のEV充電器を2025年までに設置するよう要請した。今回の新しい目標を達成するため、知事は、同州の排出権取引制度(cap and trade program)の収入をもとに、8年間で総額$2.5Bにのぼるイニシアチブを提案した。このうち$900Mについては、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC: California Energy Commission)の「Alternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology Program」を通してZEV関連インフラ拡大向けに使用される。また、カリフォルニア州大気資源委員会(CARB: California Air Resources Board)は、ZEV購入者への補助プログラム「Clean Vehicle Rebate Program」の資金として毎年$200Mを受け取る。

州知事による今回のアクションに関するプレスリリースは以下リンク参照。

https://www.gov.ca.gov/2018/01/26/governor-brown-takes-action-to-increase-zero-emission-vehicles-fund-new-climate-investments/

 

CPUCが3大電力会社から提案された輸送部門の電化プロジェクトを許可。

 

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)は、同州の3大私営電力会社(PG&E, SCE, SDG&E)が提案した輸送部門における15の電化パイロットプロジェクトを認可した。提案されたプロジェクトの合計は$41Mにのぼる。今回提案された各プログラムの主な項目は以下の通り。
    • SDG&E社はサンディエゴ港の電化に必要となる機器30~40個を設置するとともに、サンディエゴ国際空港で使用される地上支援車両の電動化に向けて45の充電施設を設置する。
    • PG&E社は地域の公共交通機関と連携し、エネルギー貯蔵システムおよびスマート充電による運用コスト削減に向けた実証を行うとともに、再生可能エネルギーの発電量が多い時間帯にスクールバスに充電を行って、インセンティブを生む新たな仕組みについて検証を行う。
    • SCE社は、充電装置を設置した一般家庭へのリベート提供、インフラへの導入やバス用充電ステーションの購入に対するリベート提供、ロングビーチ港の電化に必要なインフラ設備の導入、5都市に対し計50のDC急速充電設備の設置を行う。

 

下表には、今回認可されたパイロットプロジェクトが示されている。

 

CPUCの本決定事項全文は以下のリンク参照。

http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M204/K655/204655240.PDF

 

 

これから開催されるイベント

 

Maui energy conference + exhibition

期間:March 14-15, 2018

場所:Maui, Hawaii

URL: https://mauienergyconference.com

 

Solar Week

期間:2018年2月27日-3月 1日

場所:San Francisco, California

主催者:Infocast

URL: http://infocastinc.com/event/storage-week/

 

5th Solar Asset Management North America

期間:2018年3月13日-3月 14日

場所:San Francisco, California

主催者:Solarplaza

URL: https://solarassetmanagement.us/home-scroll#home

 

2018 SEPA Utility Conference

期間:2018年4月23日-4月 25日

場所: Rancho Mirage, California

主催者:The Smart Electric Power Alliance

URL: https://sepapower.org/event-complex/2018-sepa-utility-conference-2/

 

S3 Solar Software Summit 2018

期間:2018年4月30日

場所:San Diego, California.

主催者:Greentech Media、Folsom Labs

URL: https://www.greentechmedia.com/events/live/s3-solar-software-summit#gs.OvYm8nQ

 

Solar Summit

期間:2018年5月1日-5月2日

場所:San Diego, California.

主催者:Greentech Media

URL: https://www.greentechmedia.com/events/live/solar-summit