2018年度 第5号
Date: August 23, 2018
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気候変動関連

 

   2016年のカリフォルニア州の温室効果ガス排出量が、1990年の排出量を下回る。

 

  • カリフォルニア州大気資源局(CARB: California Air Resources Board)は、同州の2016年の温室効果ガス排出量が1990年の排出量を下回ったことを発表した。AB32では、1990年の温室効果ガス排出量(431Mトン)を2020年までに下回るという目標が設定されていたが、当該目標を数年前倒しで達成する結果となった。年間の温室効果ガス排出量(annual GHG inventory)については、同州の温室効果ガス排出権取引プログラム(cap and trade program)の対象となっている企業が作成した報告書のデータを集めて算出されており、検証に2年間を要する。CARBの報告書のハイライトは以下の通り。
    • 2016年の温室効果ガス排出量は429Mトンで、ピークとなった2004年より13%削減されたこととなる。2004年から2016年の同期間でカリフォルニア州の経済は26%成長している。
    • 一人当たりの排出量は、ピークとなった2001年の14トンから2016年の8トンまで23%削減されており、全米平均のおおよそ半分であった。

下図には、同州における2016年の部門別温室効果ガス排出割合が示されている。

 

部門別の2016年の温室効果ガス排出量は、発電部門において再生可能エネルギー利用割合基準(renewable portfolio standard)が効果を発揮し、マイナス18%と削減に最も大きく貢献した。産業部門の排出量はマイナス2%、輸送部門の排出量はプラス2%であった。同州における次の温室効果ガス削減目標は、2030年までに1990年比マイナス40%以上である。本件の詳細については以下のリンクを参照。

https://ww2.arb.ca.gov/news/climate-pollutants-fall-below-1990-levels-first-time

 

グリッド計画

 

   アリゾナ州の事業委員会がブロックチェーン技術の利活用に係る調査手続きを開始

 

  • アリゾナ事業委員会(Arizona Corporation Commission)は、エネルギー部門におけるブロックチェーン技術の活用可能性を調査するための手続きを開始した。州の公共事業委員会がブロックチェーン技術の調査を行う手続きを開始する初のケースと考えられる。Andy Tobin委員は、アリゾナ州電力近代化計画(Arizona Energy Modernization Plan)に従事して新技術を調査した後、今回の手続き要請を行った。同委員は今回の調査で、「IoT、エネルギー取引、サイバーセキュリティ、電力会社の会計・簿記、再生可能エネルギー関連クレジットのトークン化および追跡機能、系統内での分散台帳技術の活用」といった幅広いトピックを網羅することができるとしている。本件の詳細については以下のリンク参照:https://www.azcc.gov/divisions/administration/news/2018releases/7-16-18-tobin-blockchain.asp

 

 

HPUCがマイクログリッドサービス料金の創設に係る調査手続きを開始  

 

  • ハワイ州公共事業委員会(HPUC: Hawaii Public Utilities Commission)は、HECO(Hawaiian Electric Company)社に対して、マイクログリッドサービス料金(microgrid services tariff)創設に関する調査を行うための手続きを開始した。今回の動きは、下院法案House Bill 2110が先月署名され法制化されたことを受けたものであり、マイクログリッドの開発の促進を目的としている。同法案で議会は、マイクログリッドは自然災害時における回復力を提供することができ、また再生可能エネルギーの統合を可能にするとしている。本件の詳細については以下のリンク参照:https://dms.puc.hawaii.gov/dms/DocumentViewer?pid=A1001001A18G11B02350A00305

 

 

需要家サイドの電力マネジメント

 

   LBNLがエネルギー効率化プログラムによる節電の費用対効果に関するレポートを公開

 

  • ローレンス・バークレー国立研究所(LBNL: Lawrence Berkeley National Laboratory)は、電力会社のエネルギー効率化プログラムを通じて、どれぐらいコストを節約できたかを分析したレポートを公開した。節電するためのコストは地域により大きく異なっているが、2009年から2015年の間にプログラム管理者が負担したコストの全米平均は、約$0.025/kWhであったと算出している。家庭部門での電力効率化については、照明の節電に対するインセンティブがプログラムの費用対効果に大きく影響し、節電量全体の45%を占める一方で節電コストが約$0.011/kWhであった。下図は家庭部門向けの各プログラムについて算出された節電コストが示されている。

 

当該報告書の全文については以下のリンク参照:

http://eta-publications.lbl.gov/sites/default/files/cose_executive_summary_20180619.pdf

 

 

電気自動車

 

   SCECPUCに対し、電気自動車インフラ整備プログラム「Charge Ready」の拡張を申請

 

  • SCE(Southern California Edison)社は、「Charge Ready」という電気自動車のインフラ整備プログラムを拡張するための申請書を、カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)に提出した。当該プログラムの第一段階で、SCE社は既に最大1,500箇所の充電ステーション配置について承認を受けており、今回の第二段階では最大48,000台の充電ポートの建設を支援することが提案されている。当該プログラムの期間は4年間で、費用は$760.1M$と計画されている。下表に、Charge Ready 2を構成する各プログラムの詳細が示される。

 

当該プログラムに関する詳細については以下のリンク参照:

http://www3.sce.com/sscc/law/dis/dbattach5e.nsf/0/AA563CC19C1B4586882582C200659158/$FILE/A1806015-%20SCE%20Charge%20Ready%202%20Application.pdf

 

 

これから開催されるイベント

  • Blockchain in Energy

期間:2018年9月11日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

主催者:Greentech Media

URL:https://www.greentechmedia.com/events/live/gtm-forum-blockchain-in-energy

 

  • North America Smart Energy Week

期間:2018年9月24日から2018年9月27日

場所:カリフォルニア州アナハイム

開催イベント:Solar Power InternationalEnergy Storage InternationalSmart Energy Microgrid MarketplaceHydrogen + Fuel Cells North America

URL:https://www.solarpowerinternational.com/north-america-smart-energy-week/

 

  • VERGE 18

期間:2018年10月16日から2018年10月18日

場所:カリフォルニア州オークランド

主催者;GreenBiz Group Inc

URL: https://www.greenbiz.com/events/verge-conference/oakland/2018

 

  • California ISO Stakeholder Symposium

期間:2018年10月17日から2018年10月18日

場所:カリフォルニア州サクラメント

主催者:CAISO(California Independent System Operator: カリフォルニア州独立系統運用機関)

URL:http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/StakeholderSymposium/Default.aspx

 

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