2018年度 第3号
Date: August 6, 2018
|

エネルギー貯蔵システム

 

  HECOが大規模なエネルギー貯蔵システム構築に向けて当局へ承認申請

 

  • ハワイ電力会社(HECO: Hawaiian Electric Company)は、次の2件の発電所規模のエネルギー貯蔵システムを構築するプロジェクトについて、当局への承認申請を行うと発表した。

 

  • 米国海軍から借地しているWest Loch Naval Annexにおける20MWの太陽光発電プロジェクト向けに、20MW/80MWhのエネルギー貯蔵システムを設置するプロジェクト。この総額$43.5Mのプロジェクトの目的は、夕方の電力需要がピークになる時間から夜にかけて、従来型の電源である石油火力発電への依存を緩和し、化石燃料の使用量を減らすことで炭素排出量を削減することである。

 

  • Campbell Industrial Park 発電施設に、100MW/100MWhのエネルギー貯蔵システムを設置するプロジェクト。システムコストは概算で$104Mであり、オアフ島の電力系統向けに緊急時対応や予備の調整力として使用する。

 

当該2件のプロジェクトはともにリチウムイオン電池の使用を前提としており、2019年末に建設を開始し、2020年に運用が開始される予定である。

詳細については以下のリンクを参照

https://www.hawaiianelectric.com/hawaiian-electric-plans-major-energy-storage-projects

 

 

電気自動車

 

 CPUCが電力会社3社の「transportation electrification plans」を承認

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)は、同州の私営電力会社3社の「transportation electrification plans」を承認した。以下のプロジェクトが含まれており、プロジェクト総額は$738Mに及ぶ。

 

  • SDG&E(San Diego Gas & Electric)社は、最大6万件の家庭に対して、レベル2充電ステーション設置のためのリベートを提供する。

 

  • SDG&E社は、前日の電力系統の状態予測を元に、1時間単位で変動するEV用電気料金体系に参加できるオプションを家庭消費者向けに提供する。

 

  • PG&E(Pacific Gas & Electric)社は、約234基の急速充電設備を設置する52箇所の拠点と、6,500台以上の中型車、大型トラックやバス等の電化を促進するための少なくとも700箇所以上の拠点に対し、必要なインフラ(充電設備までの配線等)を提供する。

 

  • SCE(Southern California Edison)社は、8,490台以上の中型車、大型トラックやバス等の電化を促進するため、少なくとも870箇所以上の拠点に対して必要なインフラ(充電設備までの配線等)を提供する。

 

  • SCE社は電気自動車を所有する商業規模の顧客に対し、新たに3つの時間帯別電力料金体系(Time-of-Use)を設定する。

 

当該プロジェクトの詳細については、CPUCの決定書を参照:http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M215/K380/215380424.PDF

 

 

 CECNREL2025年に加州において必要となるPEV向けの充電設備の必要数を予測

 

  • カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC: California Energy Commission)と国立再生可能エネルギー研究所(NREL: National Renewable Energy Laboratory)の共同研究によると、2025年には、PEV(プラグイン自動車:PHEV及びBEV)に対して、合計で229,000~279,000台の電気自動車用充電器が必要になることがわかった。これには「職場や公共施設に近い目的地におけるレベル2の充電器99,000〜133,000台」、「公共のDC急速充電器9,000〜25,000台」、「複合住宅向けの121,000台」が含まれる。当該研究ではカリフォルニア州の現状についても報告があり、現状では2017年末までに急速充電器1,500台を含む約14,000台の公共充電器が設置され、約35万台のPEVに充電インフラが提供されていると報告している。

 

当該研究の全文については以下のリンク参照:https://www.nrel.gov/docs/fy18osti/70893.pdf

 

 

再生可能エネルギー

 

  CECは、2020年から全ての新築住宅へルーフトップソーラーの設置を義務付けることを決定

 

  • カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC: California Energy Commission)は、2020年から全ての新築住居にルーフトップソーラーの設置を義務付ける建築基準を採用した。さらに同建築基準には、断熱性能の改善やLED照明の導入を促進することによるエネルギー効率の改善も含まれる。CECは、一戸建て住宅ではこれまでの建築基準に比べて電力使用量が7%削減され、さらにルーフトップソーラーの発電により電力使用量が53%削減されると見積もっている。住居以外の建物については、主に照明の効率化で電力使用量が約30%削減されると見込んでいる。新築住宅にルーフトップソーラーを設置する場合、平均で$9,500の追加費用が発生するが、30年で約$19,000の電力コストとメンテナンスコストを削減することができるとしている。
  • 本件のプレスリリースについては以下のリンク参照: http://www.energy.ca.gov/releases/2018_releases/2018-05-09_building_standards_adopted_nr.html

 

これから開催されるイベント

  • VERGE Hawaii (Asia Pacific Clean Energy Summit)

期間:2018年6月12日-2018年6月14日

場所:ハワイ州ホノルル

           URL:https://www.greenbiz.com/events/verge/honolulu/2018

 

  • Grid Edge Innovation Summit

期間:2018年6月20日-2018年6月21日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

主催者:GTM Research

URL:https://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-innovation-summit

 

  • Silicon Valley Energy Summit

期間: 2018年6月21日

場所:カリフォルニア州スタンフォード

主催者:Stanford University, Precourt Energy Efficiency Center

URL:https://peec.stanford.edu/sves/2018

 

  • Intersolar North America

期間:2018年7月10日-2018年7月12日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

URL:https://www.intersolar.us/

 

  • EES (Electrical Energy Storage) NORTH AMERICA

期間:2018年7月10日-2018年7月12日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

URL:https://www.ees-northamerica.com/

 

  • Pathway to 2050

期間:2018年8月8日

場所:カリフォルニア州サクラメント

主催者:The Advanced Energy Economy (AEE) Organization

URL:https://info.aee.net/pathway-to-2050

 

  • IEEE PES (Power & Energy Society) General Meeting

期間:2018年8月5日-2018年8月9日

場所:オレゴン州ポートランド

主催者:IEEE

URL: http://www.pes-gm.org/2018/