2017年5月
Date: August 9, 2017
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再生可能エネルギー】

○カリフォルニア州上院議会が2045年までにRPS100%を目指す法案SB100を可決

  • カリフォルニア州の上院議会は、Senate Bill 100を可決した。同法案は、州の再生可能エネルギー利用割合基準 (RPS : renewable portfolio standard) を2030年までに50%を達成するという目標から、2045年までに100%を達成するという目標に引き上げるものである。カリフォルニア州のRPSは2002年に初めて設定され、電力会社による再生可能エネルギーの調達を急速に伸ばしている。下図は現在の進捗状況で約27%の電気が再生可能エネルギー由来であることが示されている。

Source: California Energy Commission

  • SB100は、下院議会での可決を経て、Jerry Brown州知事の署名へと進められる。カリフォルニア州で同法案が制定されると、RPS100%を掲げる州としては、ハワイ州に次いで同国で二番目となる。

詳細は以下のリンクを参照:

http://sd24.senate.ca.gov/news/2017-05-31-california-moves-closer-100-clean-energy

 

 

○太陽光発電の2017年第2四半期の新規設置容量は第1四半期より大きく減少

  • GTM Research社とSEIA(Solar Energy Industries Association: 太陽エネルギー産業協会)のレポート「2017年第2四半期における米国の太陽光発電市場の実態(Q2 2017 U.S. Solar Market Insight)」によると、太陽光発電の新規設置容量は第1四半期より大きく減少した。新設分は、2016年第4四半期と比較するとマイナス11%、2016年の第2四半期と比較するとマイナス17%となっている。カリフォルニア州では、2016年第4四半期から2017年第1四半期でマイナス22%となっており、2016年第1四半期と比べるとさらにマイナスが大きく、284MWから196MWと31%減少している。アナリストはこの傾向について、多雨、及び太陽光発電事業を手がける企業が成熟期にある市場を戦略から外していることが要因とみている。下図は、家庭用、商業用、発電所レベルの四半期毎の太陽光発電設置容量を示している。

 

Source: GTM Research and Solar Energy Industries Association (SEIA)

 

 

 

【気候変動対策】

 ○トランプ大統領のパリ協定離脱決定を受け、カリフォルニア州を含む3州の知事がパリ協定を引き続き支持することを表明

 

  • トランプ大統領がパリ協定からの離脱を決定したことを受け、カリフォルニア州の政治リーダーたちは、気候変動に対する国際的な努力を引き続き支持する意向を表明した。カリフォルニア州のJerry Brown知事、ニューヨーク州のAndrew Cuomo知事、ワシントン州のJay Inslee知事は、パリ協定を支持する州のパートナーシップとして、United States Climate Allianceの設立を公表した。また、カリフォルニア州の27人の上院議員はJerry Brown州知事に手紙を送付し、その中で、同州が技術や革新的な政策でリードしていくことを強く求めた。同上院議員はこれまでの歴史的な進歩全てを放棄することなく前へ突き進むため、メキシコやカナダとともにClimate Summitを招集することを検討し、同イベントには同様の考えを持つ世界中の州、地方政府を招待するよう提案している。

 

詳細は以下のリンクを参照:

https://govnews.gov.ca.gov/news.php?id=19817

 

The United States Climate Allianceのプレスリリースは以下のリンクを参照:

https://govnews.gov.ca.gov/news.php?id=19818

 

カリフォルニア州上院議員団からJerry Brown州知事に送付されたレターは以下のリンクを参照:

http://sd24.senate.ca.gov/sites/sd24.senate.ca.gov/files/2017_05_31_20_52_50.pdf

 

○前ARPA-E長官Dr. Williams氏がCO2 Sciencesのボードメンバーに就任

 

  • 非営利組織のCO2 Sciencesは、ARPA-E(Advanced Research Project Agency)の元ディレクターである Ellen Williams氏がボードメンバーに加わることを公表した。当該プレスリリースにおいて「Dr. Williams氏の意見やアドバイスは、有望なエネルギー技術や、同組織が世界中でミッションを達成するために構築すべきパートナーシップを見極める上で非常に重要だ」と述べている。CO2 SciencesはGCI(Global CO2 Initiative)の下で運用されている。GCIは、リサイクルされたCO2を使用する製品を開発・商業化することを目的として作られた組織であり、この技術によって、回収されたCO2がセメントや化学物質、ポリマー、炭素繊維などの主要材料として用いる事が可能となる。CO2 Sciencesは、これらの産業向けに革新的技術を開発する研究者に対して研究費を提供している。

 

詳細は以下のリンクを参照:

https://www.globalco2initiative.org/news/former-us-department-of-energy-official-joins-co2-sciences-board

 

 

【送電網計画】

○カリフォルニア州政府が「消費者の電力選択が小売市場に与える影響評価」レポートを公表

  • CPUC(California Public Utilities Commission: カリフォルニア州公共事業委員会)とCEC(California Energy Commission: カリフォルニア州エネルギー委員会)は、消費者が電力を選択することが、カリフォルニア州の小売電力市場の変化にどのような影響を与えているかを評価したホワイトペーパーを公表した。レポートでは、本年末までに、私営電力会社の電力負荷のうち25%が分散電源やコミュニティーチョイスアグリゲーション(CCA)等のIOU以外のリソースによって賄われると記載されている。そして、2020年代半ばまでに、その割合が85%以上に増加している可能性もあると言及している。この急激に変化する環境によりもたらされる課題に同州はまだ対応できていない。当該レポートでは、現行の電気料金やコスト回収のメカニズムにおける欠点をあげ、対応の必要があると示している。CPUCとCECは、小売市場での選択やグリッド計画に関係する今後の動きを示すため、利害関係者からのコメントを募集している。

 

当該報告書の全文は以下のリンクを参照:http://www.cpuc.ca.gov/uploadedFiles/CPUC_Public_Website/Content/News_Room/News_and_Updates/Retail%20Choice%20White%20Paper%205%208%2017.pdf

 

 

【エネルギー貯蔵システム】

 ○カリフォルニア州政府が自家発電インセンティブプログラム(SGIP)の再開を公表

 

  • CPUC(California Public Utilities Commission: カリフォルニア州公共事業委員会)は、2017年5月1日にSGIP(Self-Generation Incentive Program: 自家発電インセンティブプログラム)を再開することを公表した。当該プログラムは分散電源に対してリベートを提供しているが、需要が非常に高く、特にエネルギー貯蔵システム関連プロジェクトにおける需要が高まっている。初回のラウンドでは、エネルギー貯蔵システム向けに$50M (大規模向けに$42.2M、家庭用に$7.5M) が充てられていたが、その大部分が開始初日に予約された。CPUCが初回申請の内容を確認したところ、エネルギー貯蔵システムのプロジェクトに要する1ワットあたりのコストは2016年の$3.33から2017年は$2.55に下がっていることが判明した。エネルギー貯蔵システム向けのファンド原資が非常に速いペースで減ってきていることから、2017年6月に開始される予定の第2ラウンドについては、インセンティブが通常の$0.05よりも早い$0.10のペースで下げられるとみられ、ITCの対象外の大規模エネルギー貯蔵プロジェクトと家庭用貯蔵システムのプロジェクトでは$0.40/Wh、ITC対象の大規模エネルギー貯蔵プロジェクトでは$0.26/Whとなる見込みである。

詳細は以下のリンクを参照

http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M186/K584/186584596.PDF

 

 

これから開催されるイベント

  • Grid Edge World Forum 2017

期間:6月27日〜6月29日

場所:カリフォルニア州サンノゼ

https://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-world-forum-2017

 

  • Intersolar North America

期間:7月10日〜7月13日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

https://www.intersolar.us/en/home.html

 

  • Electrical Energy Storage(EES) North America

期間:7月10日〜7月13日

場所:カリフォルニア州サンフランシスコ

http://www.ees-northamerica.com/en/home.html

 

  • Energy Storage North America

期間:8月8日〜8月10日

場所:カリフォルニア州サンディエゴ

http://www.esnaexpo.com/

 

  • Solar Power International

期間:9月10日〜9月12日

場所:ネバダ州ラスベガス

http://www.solarpowerinternational.com/