2017年3月
Date: May 11, 2017
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【エネルギー貯蔵システム】

  • NEDOは、カリフォルニア州政府、SDG&E(San Diego Gas & Electric)、および住友電気工業(株)と連携して実施するエネルギー貯蔵システムの実証プロジェクトの開始にあたり、オープニングセレモニーを3月16日に開催した。同プロジェクトでは、2MW/8MWhのバナジウムレドックスフローバッテリーシステムについて、増加し続ける再生可能エネルギーのための余剰電力管理機能や、グリッドにおける周波数・電圧変動調整機能を評価する予定である。また、電力系統の経済的価値を高めるため、送配電網におけるパフォーマンスデータも収集される。当該プロジェクトは、革新的技術を実証することにより、2030年までにRPS(再生可能エネルギー発電比率)50%を達成するというカリフォルニア州が掲げる挑戦的な目標に貢献することを期待している。なお、NEDOとカリフォルニア州経済促進知事室(GO-Biz: California’s Governor’s Office of Business and Economic Development)は、2015年9月に当該プロジェクトを実施するための覚書を締結している。

当該プレスリリースは以下のリンクを参照

http://www.nedo.go.jp/english/news/AA5en_100184.html

 

【電力網計画】

  • SCE(Southern California Edison)は、Santa Barbara/Goleta地域における電力信頼性の改善を図ることを目的として、新規の分散電源(DER)を調達するための提供依頼書(RFO: request for offers)を公示した。今回調達される分散電源は、Goleta変電所に供給する2つの送電網で停電が起こった際のバックアップ電力として供給される。当該RFOの対象となる電源は、デマンドレスポンス、長期の負荷シフト、熱電併給システム、燃料電池、太陽光発電及び蓄電システムのいずれかで、1日のうち14時間(7:00AM – 9:00PM)以上にわたって毎時15MW – 55MWの発電容量を確保することができる独立型のエネルギーシステムである。また、稼働開始時期は、2019年6月1日から2020年6月1日までに設定されている。

詳細は以下のリンクを参照

https://scegarfo.accionpower.com

 

  • CAISO(California Independent System Operator: カリフォルニア州独立系統運用機関)は、電力網のインフラに関する年次評価と、同州のクリーンエネルギーに関する目標を達成するために推奨される改善事項が記載された「2016-2017 Transmission Plan」を承認した。主要な項目は以下の通り。
    • 2020年までにRPS33%達成という目標を実現するためには、新たな送電プロジェクトは必要ではない。2030年までにRPS50%達成という目標の実現に向け必要となるインフラについては、はっきりとした政策の方向性(clean policy directives)が示された後に検証される予定である。
    • 送電網の負荷が減少していく見込みであること、また、需要家側の太陽光発電の設置量が当初予想を上回ることから、新規の送電網プロジェクトの必要性はさらに低下している。すでに承認されているプロジェクトについては、再度検証が行われている。
    • 連邦レベルの送電網の信頼性基準を維持するための2つのプロジェクトがCAISOによって確定されており、当該プロジェクトの総コストは$24Mである。

当該報告書の全文は以下のリンクを参照

http://www.caiso.com/Documents/Board-Approved_2016-2017TransmissionPlan.pdf

 

 

【政策・規制関連】

  • CARB(California Air Resources Board: カリフォルニア州大気資源委員会)は、州のCap & Tradeプログラムによる投資「Climate Investments」によって得られた結果の詳細をまとめた報告書を公開した。州議会によって$3.4Bが州政府の12の機関に配分され、現在までに$1.2Bが執行済み、または現在進行中のプロジェクトに配分されている。下図はこれらイニシアティブおよびプロジェクトによって得られた結果が示されている。

今日までに財政支援を受けているプロジェクトは、CO2換算15Mメトリックトン以上の温暖化ガス排出を削減することができると期待される。これは、約300万台分の車の年間排出量に相当する。

本件に関する詳細は以下のリンクを参照

https://www.arb.ca.gov/newsrel/newsrelease.php?id=903

 

 

 

【再生可能エネルギー】

  • CEC(California Energy Commission: カリフォルニア州エネルギー委員会)のEPIC(Electric Program Investment Charge)は、Lawrence Berkeley National Laboratoryが手がける2つの地熱発電プロジェクトについて、その開発を促進するため、コストパフォーマンス改善に向けた取り組みに$2.7Mの支援を行うことを決定した。当該2つのプロジェクトは、サンフランシスコベイエリア近くに位置し、世界最大の地熱地域であるThe Geysersで実施される予定である。最初の実証試験は100個のポータブル地震記録計による高密度ネットワークを5平方キロメートルにわたって配備し、地下の流体運動を分析するための高解像度の断面撮影を実施する。2つ目のプロジェクトでは、連続的なベースロード電力ではなく、変動的かつフレキシブルなモードで地熱発電所を稼働させることができるかを検証する。地熱発電の出力が柔軟に対応できれば、風力発電や太陽光発電といった出力が変動的な他の再生可能エネルギーを補填する役割を担うことができる。フレキシブルな出力は系統に新たなストレスを加えることとなるため、耐久性に対する長期的な効果については、モデリングツールを用いて分析される予定である。

本件の詳細は以下のリンクを参照

http://newscenter.lbl.gov/2017/03/01/new-projects-make-geothermal-energy-economically-attractive/

 

 

【イベント・カンファレンス】