2017年10月/11月
Date: February 14, 2018
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グリッド計画

 

CAISOEIM市場が拡大。これまでに$255Mのコスト削減、214,917トンのCO2排出量削減に成功。

 

CAISO(California Independent System Operator:カリフォルニア州独立系統運用機関)のEIM(Energy Imbalance Market:エネルギーインバランス市場)にPortland General Electric社が加わった。2014年11月に開始されたEIMは、8州にまたがるリアルタイム電力市場においてインバランス市場を提供しており、系統運用者は近隣州の発電資源を利用することによってコスト削減や再生可能エネルギー活用効率の改善を図ることができる。同市場が3周年を迎えるにあたりCAISOが公表したプレスリリースによると、EIM市場はこれまでに$255Mのコスト削減、214,917トンのCO2排出削減に成功したとのことである。下図にはEIMの現在の参加者、今後予定されている参加者が示されている。

 

 

当該プレスリリースについては以下リンクを参照:

http://www.caiso.com/Documents/PortlandGeneralElectricJoinsWesternEnergyImbalanceMarket.pdf

 

http://www.caiso.com/Documents/WesternEIMCelebratesThirdAnniversaryDeliveringLowCostEnergyAcrossEightStates.pdf

 

 

需要家側のマネジメント

 

CECによると、現状のままではSB350の目標達成が厳しく、更なる努力が必要。

 

2015年に署名されたSB350では、2030年までにエネルギー効率化による節電量を倍増させることが要求されているが、CEC(California Energy Commission:カリフォルニア州エネルギー委員会)は今回、当該目標達成に必要なステップについて詳細な報告書を公表した。電力会社のエネルギー効率計画、さらに厳しい規定や基準、ファイナンシングやインセンティブの計画、行動と市場の変化によって節電が達成されるとしている。下図には、CECが達成可能とした天然ガスおよび電気の最終消費地における節電量の合計が示されている。節電量は非常に大きいため、SB350の目標を満足するにはまだ十分ではなく、目標とのギャップを埋めるためには、市場変化による節約、農業や産業に関連するプログラムによる節約が必要になってくるとCECは述べている。

 

 

CECはまた、当該報告書の中でSB350目標達成に向けて以下事項の実施を提案している。

  • エネルギー効率化プログラムへのファンディングの拡張
  • 参加者を増やすべくエネルギー効率化プログラムの改善を行うこと
  • 様々なステークホルダーとの関わりを通じて新たな節電の機会を探ること
  • 節電効果の報告・予測の方法を改善すること

 

 

報告書の全文は以下のリンクを参照:

http://docketpublic.energy.ca.gov/PublicDocuments/17-IEPR-06/TN221631_20171026T102305_Senate_Bill_350_Doubling_Energy_Efficiency_Savings_by_2030.pdf

 

 

電気自動車

 

    NRELが全米で電気自動車市場が拡大するのに必要な充電ステーションの数を予測  

 

NREL(National Renewable Energy Laboratory:国立再生可能エネルギー研究所)は、全米で電気自動車市場が拡大するにあたり必要となる充電ステーションの数を分析した報告書を発表した。EVやPHEVが線形に成長して2030年に1,500万台に到達し、普通自動車の売上の20%を占めると想定したシナリオの下、以下の分析結果が示された。

 

  • 航続距離への不安を緩和するためには、人口5万人以上の市では4,900台、人口2,500~5万人の町では3,200台のDC急速充電器を導入する必要があり、この導入によって、全米地域の81%を効果的に支援できるとみられる。
  • 88%のEVドライバーが自宅で充電すると仮定した場合、需要を満足にカバーするには、60万台程度の非住宅用Level2プラグが必要になるとみられる。
  • 州間高速道路での長距離運転をサポートするためには、400台のDC急速充電ステーションを平均70マイルの間隔で沿線に設置する必要がある。

下の表は、1,500万台のPEVを支えるために必要な充電ステーションとプラグの数をまとめたものである。

 

 

 

 

報告書の全文は以下リンク参照:

https://www.nrel.gov/docs/fy17osti/69031.pdf

 

自動運転車

 

   カリフォルニア州における自動運転車の試験運転に関する規則が変更。

 

カリフォルニア州DMV(Department of Motor Vehicle:車両局)は、公道での自動運転車の試験運転に関する規制の修正版を発行した。主な変更点の一つは、自動運転車にドライバーが乗車する義務を記載した条項を取り除いたことである。加えて、自動車メーカーが自動運転車の技術試験及び検証を行って証明書を入手した場合、当該自動車を公共利用することが可能となった。当該規制は2014年にDMVが草稿し、その後市民の意見や産業界のフィードバックを受けて何度か改訂が行われている。カリフォルニア州での自動運転技術の試験については、現在44社が許可を得ている。この修正版の規則は、州政府に提出され、2018年の中頃に施行される予定。

当該規制の全文は以下のリンクを参照:

https://www.dmv.ca.gov/portal/wcm/connect/aa08dc20-5980-4021-a2b2-c8dec326216b/AV_Second15Day_Notice_Express_Terms.pdf?MOD=AJPERES

 

再生可能エネルギー

 

   RPSに関する2017年次の報告書が公表。2016年にIOUは目標値を25%上回って達成。

 

 

CPUC(California Public Utilities Commission:カリフォルニア州公共事業委員会)は、電力会社の再生可能エネルギーによる電力の調達率を2020年までに33%、2030年までに50%とする同州のRPS(Renewable Portfolio Standard:再生可能エネルギー利用割合基準)について年次報告書を公表した。報告書の主要事項は以下の通り。

 

  • 州の三大私営電力会社(IOU)は2016年の目標値25%を上回り、再生エネルギーの調達割合は、SDG&E社が2%、PG&E社が32.9%、SCE社が28.2%であった。
  • IOUは2020年の目標である33%を上回るための必要な契約を確保した。
  • 下のグラフから分かるように、今後数年にわたり、IOUの再生可能エネルギー発電量はRPS目標を上回るが、2022年以降は不足するとみられる。RPS目標を下回る年がある場合には、過去の余剰クレジットを回すことができる。
  • IOUの需要予測に関する不確実性が高まっているため、今後のRPS計画への影響が懸念される。各電力会社は、CCA(Community Choice Agreement: 自治体等が住民、ビジネス等の電力需要をまとめて購入することができるシステム)による大きな需要の減少に直面している。

 

報告書では、CPUCは州の再生可能エネルギー率が大幅に低下しないかを監視するため、管轄区域を越えたCCAの調達を制限しているものの、IOUが上記のように大きく需要を失っていくと、結果としてCPUCの監視がきかなくなり、クリーンエネルギー目標達成への課題となる可能性があると述べられている。

報告書の全文は下記リンク参照:

http://www.cpuc.ca.gov/uploadedFiles/CPUC_Website/Content/Utilities_and_Industries/Energy/Reports_and_White_Papers/Nov%202017%20-%20RPS%20Annual%20Report.pdf

 

 

Upcoming Events

  • International Conference on Sustainability, Energy & the Environment – Hawaii 2018
  • Distributech conference & exhibition
    • 期間:January 23-25, 2018:
    • 場所:SAN ANTONIO, Texas.
    • http://www.distributech.com/index.html
  • VerdeXchange conference
  • Maui energy conference + exhibition
    • 期間:March 14-15, 2018:
    • 場所:Maui,
    • https://mauienergyconference.com
  • Solar Summit
    • 期間:May 1-2, 2018:
    • ホスト:Greentech Media
    • 場所:San Diego, California.

https://www.greentechmedia.com/events/live/solar-summit