2016年3月
Date: April 25, 2016
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【スマートグリッド】

  • SolarCity社は、ハワイ州の家庭部門の新規顧客向けに、Smart Energy Home Packageの販売を開始した。このパッケージには、太陽光発電、エネルギー貯蔵システム、スマート電気温水器、そしてNest社のサーモスタットが含まれている。エネルギー管理システムを用いて、各コンポーネントの利用最大化、および最近実施されたネットメータリングルールの変更に対応するためのグリッドへの電力供給停止を自動的に行うことができる。ハワイ州公共事業委員会(Hawaii public Utilities Commission)は2015年に同州のネットメータリングプログラムを終了し、その代わりとして太陽光発電向けに2つの電気料金制度を新しく採用した。この新しいプログラムはCustomer Self Supply(自家消費)プログラムと呼ばれ、グリッドへの電力供給に対応できるよう設計されていないルーフトップソーラーを所有する消費者を対象としている。

 

プレスリリースの詳細は以下リンクを参照:http://www.solarcity.com/newsroom/press/solarcity-launches-smart-energy-home-hawaii

 

【電力網計画】

  • SDG&E(San Diego Gas & Electric)社はHecate Energy Bancroft社と契約を締結し、4時間分の電力を供給することができる20MW分のエネルギー貯蔵施設を新たに確保したことを発表した。またSDG&E社は、5MW規模のエネルギー効率化プロジェクトについてWilldan Energy Solutionsとも契約を締結した。この2件のリソースは、2014年のカリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)の決定に基づいて創設された局地容量要件(LCR: Local Capacity Requirements)をクリアするための2014年度 All-Source Request for Offer(全電源向けの提案依頼書)より選定された。

加えて、このエネルギー貯蔵システムプロジェクトは、2020年までに同州での調達量を1,325MWまで引き延ばすというCPUCの設定目標を達成するためにSDG&E社が課せられている165MWの調達分に含めることができる。SDG&E社は調達分に含めることができる電源として、現在のところエネルギー貯蔵システム関連で合計79MWの調達を決定している。

 

プレスリリースの詳細は以下リンクを参照:

http://www.sdge.com/newsroom/press-releases/2016-03-31/sdge-adding-new-technologies-harness-clean-energy-efficiencies

 

上記の関連として、SDG&E社は、州の購入優先順位として「好ましい電源(preferred resources)」に挙げられているエネルギー効率化、デマンドレスポンス、再生可能エネルギー、分散電源、そしてエネルギー貯蔵システムから140MWを調達すべく、2016年版All-Source Request for Offerを発行した。本件は前述のCPUCが決定した2014年のLCRにより認可された最新の提案依頼書であり、このLCRでは、閉鎖されたSan Onofre原子力発電所(SONGS: San Onofre Nuclear Generating Station)により失われる容量について言及されている。

 

詳細は以下リンク参照:

http://www.sdge.com/procurement/2016PrefResourcesLCRRFO

 

  • カリフォルニア州独立系統運用機関(CAISO: California Independent System Operator)の理事会は、予算総額$288Mの14件の送配電網に関するプロジェクトの必要性が明示された2015-2016年送配電網計画を承認した。CAISOは、当該プロジェクトが既存インフラにおける信頼性の問題を緩和するために必要であると結論付けた。同州の再生可能エネルギー利用割合基準(RPS: renewable portfolio standard)の達成において新規の「政策主導型プロジェクト」は必要でないことが判明した。しかしながら、当該計画は同州のRPSが当初の2020年までに30%を達成するという目標から2030年までに50%達成という目標に引き上げられたSB350が可決されるよりも以前の調査結果がベースとなっている。CAISOは、この新たに設定された目標が「将来の計画のベースとなる」であろうと言及している。

 

詳細は以下リンクを参照:

http://www.caiso.com/Documents/Board-Approved2015-2016TransmissionPlan.pdf

 

 

【エネルギー貯蔵システム】

  • GTM Research社とEnergy Storage Associationの共同報告書によると、2015年において221MW(161MWh)分のエネルギー貯蔵容量が全米で設置されたとのことである。これは65MW(86MWh)分のエネルギー貯蔵容量が設置された2014年と比較すると243%増であり、記録的な成長となった。本報告書のハイライトは以下の通りである。

 

  • 全プロジェクトのうち85%は電力会社側に設置されたエネルギー貯蔵システムであった。多くはPJM管轄地域内に設置されており、そのうち160MWは2015年に稼働を開始した。
  • 2015年において需要家サイトに設置されたエネルギー貯蔵システムの容量は405%増の成長となった。商業部門で最も設置容量が大きかったのはカリフォルニア州であり、家庭部門で最も設置容量が大きかったのはハワイ州であった。
  • 2014年においてエネルギー貯蔵システムに関する政策が実施されたのは10州であったが、2015年は20州に増加した。

 

詳細は以下リンクを参照:

http://energystorage.org/news/esa-news/us-energy-storage-market-grew-243-2015-largest-year-record

 

 

【温室効果ガス排出規制】

  • カリフォルニア州大気資源委員会(CARB: California Air Resources Board)と同州財務局は、排出取引オークションの収益(Cap-and-Trade Auction Proceeds)に関する2016年の年次報告書を公表した。本報告書では、温暖化ガス排出量クレジットのオークションによって獲得された州の収益による温暖化ガス削減基金(GGRF: Greenhouse Gas Reduction of Fund)を財源とするプログラムの状況と結果について詳細が記述されている。総額で$2.6Bが州の温暖化ガス削減目標を達成するためのプロジェクトを実行する12機関に割り当てられた。州の削減目標としては、2020年までに1990年レベルに引き下げ、2030年までに1990年比で40%減、2050年までに1990年比で80%減が設定されている。採択プロジェクトのうち$912M分のプロジェクトについてはすでに終了したかもしくは現在進行中である。内訳は以下の通りである。

 

  • 高速鉄道プロジェクト向けに$850Mが割り当てられた。
  • カリフォルニア州運輸局のTransit and Intercity Rail Capital Program(環境に配慮した革新的な輸送や公共交通機関利用者の増加につながるプロジェクト等への財政支援プログラム)向けに$265Mが割り当てられた。
  • カリフォルニア州のStrategic Growth Council(同州の環境、経済、QOL向上のための各取り組みの調整を担う)によるAffordable Housing and Sustainable Communities Program(温暖化ガス削減につながる土地活用等への支援プログラム)とその一部であるSustainable Agricultural Lands Conservation Program(農地保全への支援プログラム)向けに$610Mが割り当てられた。
  • CARBのClean Vehicle Rebate Project(代替燃料を利用する車両の購入及びリースに対してインセンティブを与えるプロジェクト)とその他代替輸送プログラム向けに$325Mが割り当てられた。

 

GGRFは現在、クリーンエネルギーや輸送に関する主要な投資源となっている。2016-2017年度については、Jerry Brown州知事はC&Tの収益より$3.1Bを割り当てる計画案を1月に提起しており、これには割り当てられなかった2015-2016年度のファンドが含まれている。

 

本報告書の全文は以下のリンクを参照:http://arb.ca.gov/cc/capandtrade/auctionproceeds/cci_annual_report_2016_final.pdf

 

 

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • Solar Summit 2016 5月11日〜12日 アリゾナ(GTM Research社主催)

太陽光発電に関するグローバル市場のトレンドに焦点をあてた年に一度のイベント

本イベントでは、持続可能エネルギーに関心を持つ参加者が集い、業界の重要トピックについて議論を交わす。参加者は、シリコンバレーのスタートアップ、投資家、政策立案者、研究者、他のエネルギー関連の主要ステークホルダーなど。

http://peec.stanford.edu/events/2015/sves/

  • Grid Edge World Forum 2016 6月21日〜23日、サンノゼ(GTM Research社主催)

本イベントでは、電力系統の変化につながるイノベーションや技術・市場トレンドが紹介される。

http://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-world-forum-2016

  • Intersolar North America  7月11日〜14日、サンフランシスコ

年に一度の本イベントは、全米で最も大きい太陽光発電関連イベントの一つである。展示会は12-14日、カンファレンスは11-13日の間開催される

https://www.intersolar.us/en/home.html

  • EV Roadmap 9  7月20日〜21日、オレゴン

年に一度の本イベントには EVに係るステークホルダーが集い、設置関連のアップデートや注目トレンド、成功事例などについて議論が交わされる。

http://evroadmapconference.com/