2016年10月
Date: January 28, 2017
|

【再生可能エネルギー】

  • Tesla社は、Panasonic社とのパートナーシップを発表し、Panasonic社がニューヨーク州バッファローにあるSolarCity社の「ギガファクトリー」において太陽光発電セルおよびモジュールの製造を行うとした。Panasonic社は2017年に製造を開始し、Tesla社は長期調達をコミットし、また同モジュールをTesla社の「Powerwall、Powerpackのバッテリーとシームレスでつながる太陽光電力システム」に組み込むことを約束している。Tesla社とPanasonic社はすでに提携を構築しており、Panasonic社はネバダ州にあるTesla社のギガファクトリーにおいて主要パートナーとして、Tesla社のEV車向けにバッテリー技術を提供している。

 

詳細は以下のリンクを参照。

https://www.tesla.com/blog/tesla-and-panasonic-collaborate/?utm_campaign=GL_Blog_101616&utm_source=Twitter&utm_medium=social

 

 

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC : California Public Utilities Commission)は、再生可能エネルギー利用割合基準(RPS : renewable portfolio standard)について四半期の報告書を公表した。同報告書では、同州の3大私営電力会社(IOU:investor owned utilities)の再生可能エネルギー調達目標について、進捗に関わる最新情報を提供している。当該報告書の主な内容は以下の通り。
    • IOUsは昨年において、小売電力消費の6%をRPS対象のリソースで賄っており、2015年の目標レベル23.3%をクリアしているとみられる。
    • 2016年については、私営電力会社は全体の31%をRPS対象リソースで賄うことができるとみられ、2020年の目標レベル33%の達成に向けて好調に推移している。
    • 2003年以降、RPSプログラムの下で14,214MWの再生可能エネルギー発電が商業稼働を開始している。
    • 2016年に関しては、当該報告書の公表時点で1,622MWの再生可能エネルギー発電が商業運用を開始済みで、さらに1,367MW分の再生可能エネルギー容量が2016年末までに商業運用を開始するとみられる。
    • 2017年においては874MW分が商業運用を開始すると見込まれている。

 

2015年にSB350においてRPSが「2030年までに50%」と引き上げられたが、まだルール作りの最中であるため、当該報告書では以前の33%が用いられている。下図では、33%の目標を達成するための私営電力会社の取り組み状況、そしてRPSプログラムの下で追加された再生可能エネルギー容量が示されている。

 

 

報告書の全文は以下のリンクを参照。

http://www.cpuc.ca.gov/uploadedFiles/CPUC_Website/Content/Utilities_and_Industries/Energy/Reports_and_White_Papers/Q3%202016%20RPS%20Report%20to%20the%20Legislature.pdf

 

  • 米エネルギー省(DOE : Department of Energy)の研究所NREL (National Renewable Energy Laboratory)は、米国における太陽光発電システム関連コストに関する新しい報告書「S. Solar Photovoltaic System Cost Benchmark: Q1 2016」を発表した。2016年第1四半期におけるモデルコストは、2015年第4四半期と比較して家庭用では6%、商業用では4%、発電所レベルでは20%、それぞれ低下している。家庭向けのシステムにかかるコストは、$2.93/Watt DC (Wdc)に、商業向けシステムでは$2.13/Wdcに、発電所レベルのシステムでは架台固定型で$1.42/Wdc、単軸追跡型では$1.49/Wdcに、それぞれ引き下げられている。当該報告書ではまた、継続的な大幅価格引き下げにはハードではなくソフト面でのコストダウンが必要であることが明らかとなった点が強調されている。2016年の第1四半期におけるソフトにかかるコストは、家庭用システムでは全体の58%、商業用システムでは49%、発電所レベルのシステムでは34%をそれぞれ占めている。下図では、各部門における太陽光発電システムのコストの推移について、各構成要素別に分類し示されている。

 

報告書の全文は以下のリンクを参照。

http://www.nrel.gov/docs/fy16osti/66532.pdf

 

 

【スマートグリッド】

  • The Edison Foundation Institute for Electric Innovationが、米国のスマートメータ設置状況に関する報告書を公開した。報告書では、スマートメータによって得られたデータが、「電力網の状態をよりよく把握すること、停電時に電力サービスをより早く復旧させること、分散電源を統合させること、電力に関する情報を消費者に提供すること、そして消費者にとってよりよい価格オプションを提供すること」のために利用されていることが明らかとなったと記載されている。当該報告書の主な内容は以下の通り。
    • 2015年末時点において、6,500万台のスマートメータが設置されており、これは米国世帯総数の50%を上回る台数である。
    • スマートメータの設置数は2016年末までに7,000万台、2020年までに9,000万台に達すると見込まれる。
    • カリフォルニア州の3大私営電力会社は、各管轄区域においてスマートメータの設置計画を完了している。

 

報告書の全文は以下のリンクを参照

http://www.edisonfoundation.net/iei/publications/Documents/Final%20Electric%20Company%20Smart%20Meter%20Deployments-%20Foundation%20for%20A%20Smart%20Energy%20Grid.pdf

 

  • カリフォルニア州独立系統運用機関(CAISO : California Independent System Operator)は、2016年第3四半期において、西部地域エネルギーインバランス市場(EIM : Energy Imbalance Market)への参加により得られた利益を公表した。2016年の7月、8月、9月における粗利益は約$26.16Mと見積もられており、2014年11月にEIMが開始してからの利益総額は$114.35Mとなった。また、当該報告書ではEIMがクリーン度の低い電力を余剰の再生可能エネルギーに置き換えるという主要な役割を果たすことができていることも明らかにされている。第3四半期において、EIMは33,094MWh分の余剰再生可能エネルギーを利用し、14,164MT分のCO2の削減に寄与した。EIMはリアルタイム市場であり、西部8州の電力リソースをプールすることによって電力網の最適化や再生可能エネルギーの統合を可能にする。

 

報告書の全文は以下のリンクを参照。

http://www.caiso.com/Documents/ISOWelcomesBANCandSMUDsIntentionToJoinEnergyImbalanceMarket.pdf

 

 

  • ACEEE(American Council for an Energy-Efficient Economy)は、電力効率化へのサポート状況を包括的に分析したデータをもとに、米50州をランク付けした年次State Energy Efficiency Scorecardを公表した。カリフォルニア州とマサチューセッツ州が同率トップとなり、マサチューセッツ州は6年間続けてトップの座を維持した。カリフォルニア州は積極的な政策展開によってトップに上がった。最近では、同州はCalifornia Clean Jobs Act(学校でのエネルギー効率化に対する財政支援)、キャップアンドトレードプログラム、SB350(エンドユーザーにおける電気・天然ガス使用効率を2030年までに倍増することを求める)、AB802(ビルの電力使用に関する州レベルの新しい基準とその公開制度の整備)といった政策を実行している。下図は当該報告書における各州の順位を示している。

 

報告書の全文は以下のリンクを参照。

http://aceee.org/research-report/u1606

 

 

【エネルギー貯蔵システム】

  • HECO(Hawaiian Electric Company)社とAmber Kinetics社は、フライホイールシステムの能力を評価するためのエネルギー貯蔵システムパイロットプロジェクトを共同で実施することを決定した。Amber Kinetics社は、商業用では初となる4時間分の容量を備えたフライホイールを、オアフ島にあるHECO社のCampbell Industrial Park発電所に設置する予定である。HECO社は運用時の性能の評価を行う。HECO社は、2045年までにハワイ州の供給電力を100%再生可能エネルギーで賄うという目標を達成するために、再生可能エネルギーによる供給の安定化、ピーク電力のシフト、フレキシブルな容量、アンシラリーサービス等の用途について検証を行う。

 

詳細は以下のリンクを参照。

https://www.hawaiianelectric.com/amber-kinetics-and-hawaiian-electric-agree-on-flywheel-energy-storage-pilot-project

 

 

 

【イベント・カンファレンス】

11月

  • Distributed Solar Summit
    • 期間:November 15-17:
    • 主催:Infocast
    • 場所:Los Angeles, CA
    • 太陽光発電産業での2つの最新の話題である「エネルギー貯蔵の増加」と「太陽光発電の証券化の出現」 について議論される
    • http://infocastinc.com/event/distributed-solar-summit/

 

 

  • Advanced Transport Executive Event

 

12月

  • S. Energy Storage Summit(second annual)
    • 期間:December 7-8:
    • 主催:GTM Research
    • 場所:San Francisco, CA.
    • 2日間のイベントでは、最新のエネルギー貯蔵技術とマーケットのトレンドに関してのプレゼンテーションとパネルディスカッションが行われる。

http://www.greentechmedia.com/events/live/u.s.-energy-storage-summit-2016