2016年1月
Date: February 8, 2016
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【再生可能エネルギー】

  • CPUCはAB327に基づき、ネットメータリング(NEM)における現在の制度を引き継ぐ新しい料金制度を採用した。ルーフトップソーラーを設置する消費者は引き続き、グリッドに送り戻された余剰発電分を小売レートにて買い取ってもらうことができる。NEMプログラムにおける2つの大きな変更点は、その一つは、支払いが一回限りである$75-$150の「相互接続費用」が発生することである。もう一つは全消費者に支払義務のある「最低基本料金(non-bypassable charges)」が発生する点である。NEMに参加する消費者は、余剰発電量にかかわらずこれらの費用を支払わなければならない。この新しいNEMプログラムは、既存プログラムへの参加が上限に達するか、2017年7月1日のどちらか早い時期に施行され、新規のNEM参加者が対象となる。CPUCは2019年にプログラムの再検討を行い、必要に応じて変更を行うと見られる。

http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M158/K181/158181664.PDF

 

  • CPUCは報告書Biennial RPS Program Updatesを公表した。同報告書は、カリフォルニア州の私営電力会社(IOU)に課されている、「2020年までに再生可能エネルギー発電率を33%にする(最近、2030年までに50%という目標が設定された(SB350))」という州の目標に関し、各社の取り組み状況が示されている。以下概要。
    • 同州の3大IOUでは、2014年において売上の6.%を再生可能エネルギーが占めた。PG&E社は28%、SCE社は23.2%、SDG&E社は36.4%であった。
    • 再生可能エネルギー利用割合基準(RPS)の要件を満たすリソースとして、2015年1-11月において約680MWが加わった。2015年10月時点において、同州の同リソースは累計21,700MWとなった。
    • さらに11,800MWのリソースが許可を得ており、商業用の稼働が見込まれている。

本報告書の全文http://www.cpuc.ca.gov/uploadedFiles/CPUC_Website/Content/Utilities_and_Industries/Energy/Reports_and_White_Papers/FINAL12302015Section913_6Report.pdf

 

【電力市場】

  • 米国最高裁判所は、6対2の投票結果をもって、デマンドレスポンス(DR)リソース向け均一報酬の創設が定められたFERC Order745を無効にするという下級裁判所の決定を覆す決定を下した。議論の中心は、連邦エネルギー規制委員会(FERC)がDRの卸売市場参加を規制する権限を有しているかどうかという点であった。これについて最高裁判所は、連邦動力法(Federal Power Act)の下、FERCには当該権限、及び市場の支払いに関する規制を制定する権限が付与されているとした。今回の決定により、DRの市場参加への可能性が広がるだけではなく、他の需要家サイドの電源にも、従来の発電源と同様に入札に参加する可能性が広がると見込まれる。

http://www.greentechmedia.com/articles/read/supreme-court-rules-in-favor-of-demand-response

 

  • カリフォルニア独立系統運用者(CAISO: California Independent System Operator)は、2015年度第4四半期における電力インバランス市場のベネフィットに関する報告書(Q4 2015 Energy Imbalance Market Benefits Report)を公開した。この四半期レポートでは、2014年11月に開始された地域のリアルタイム市場である電力インバランス市場(EIM: Energy Imbalance Market)により獲得されたベネフィットが定量的に示されている。2015年第4四半期の推定粗便益は$12.29Mであり、市場開始からの累積便益は$45.69Mとなった。本報告書によると、昨年12月に参加したNV Energy社により、直近2カ月のベネフィットは大幅に増加したとみられる。

https://www.caiso.com/Documents/ISO_EIMBenefitsReportQ4_2015.pdf

 

 

【エネルギー効率化】

  • カリフォルニア州エネルギー委員会(California Energy Commission)は、次世代電球に対する新しい標準を採用することを決定した。この標準は全米では初めてとなる内容であり、小口径の指向性ランプと一般用途のLEDが対象に含まれている。同委員会は本標準の採用により、最初の13年間でおおよそ$4Bの節約につながると見積もっている。2018年1月1日に有効となる本標準の内容は以下の通り。
    • 小口径の指向性ランプ
      • 80ルーメン/ワット以上、又は、70ルーメン/ワット以上でかつ演色評価数+効率性のスコアが165以上
      • 耐用時間25,000時間以上(これは、現在LEDのみが達成しているレベル)

 

  • LED
    • 米国環境保護局(EPA: Environmental Protection Agency)の電球関連プログラムであるENERGY STAR®の要件と合致した、全方向性電球の光線の歪みへの要件
    • 耐用時間10,000時間以上(典型的な家庭では10年程度の寿命)
    • 電球下での特定色のゆがみに関する制限
    • メーカーが、照度調整可能(dimmability)や他の特徴をアピールするために満たすべきパフォーマンスの要件
    • 接続されたLEDが待機モードにおいて使用できる電力量の制限

http://www.energy.ca.gov/releases/2016_releases/2016-01-27_adoption_of_lighting_standards_nr.html

 

 

 【電気自動車】

  • カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC: California Public Utilities Commission)は、SDG&E(San Diego Gas & Electric)社とSCE(Southern California Edison)社に対し、それぞれの管轄区域における電気自動車(EV)関連インフラの整備を許可した。SDG&E社については、350のオフィスや複合住宅において3,500台のEV充電ステーションを設置・所有するという4年間で総額$45Mのパイロットプログラムが認可された。SCE社は、$22Mを投資し、1,500台の充電ステーション設置を目指す。各設置場所のホストが充電ステーションの設置や所有について責任を担うこととなる。同委員会は現在、PG&E社の提案書を検討している。PG&E社の前回の計画は範囲が広すぎるとして却下されていた。

 

 

【カンファレンス・イベント】

  • DistribuTECH 2月9日〜11日、オーランド

年に一度の送配電に関するカンファレンスおよび展示会であり、電力業界の主要なイベントの一つである。著名なスピーカーにより、自動制御や制御システム、電力効率化、デマンドレスポンス、再生可能エネルギー統合、高機能メータリング、送配電系統運用とその信頼性、配電装置、通信技術、水道関連技術等が議論される。

http://www.distributech.com/event-info.html/

 

  • California’s Distributed Energy Future 2016 3月16日〜17日、サンフランシスコ

第一回目。カリフォルニア州において、分散電源リソースを支援するためのクリーンエネルギ関連政策が打ち出されていることにより、同州の電力系統が急速に変化している点に焦点を当てる。

https://www.greentechmedia.com/events/live/californias-distributed-energy-future-2016

 

  • Connecting the Dots 4月19日、Stanford University’s TomKat Center for Sustainable Energy

同大学では、Earth Dayに様々な分野の専門家が集い、食料やエネルギー、水資源に関する人々の需要と使用の相互作用、そしてそれらが気候に与える影響について議論を交わす。

https://tomkat.stanford.edu/ctd

 

  • Solar Summit 2016 5月11日〜12日 アリゾナ(GTM Research社主催)

年に一度の、太陽光発電に関するグローバル市場のトレンドに焦点をあてたイベント

http://www.greentechmedia.com/events/live/solar-summit-2016

 

  • Silicon Valley Energy Summit 2016 7月3日、Stanford University’s Precourt Energy Efficiency Center

本イベントでは、持続可能エネルギーに関心を持つ参加者が集い、業界の重要トピックについて議論を交わす。参加者は、シリコンバレーのスタートアップ、投資家、政策立案者、研究者、他のエネルギー関連の主要ステークホルダーなど。http://peec.stanford.edu/events/2015/sves/

 

  • Grid Edge World Forum 2016 6月21日〜23日、サンノゼ(GTM Research社主催)

本イベントでは、電力系統の変化につながるイノベーションや技術・市場トレンドが紹介される。

http://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-world-forum-2016

 

  • Intersolar North America  7月11日〜14日、サンフランシスコ

年に一度の本イベントは、全米で最も大きい太陽光発電関連イベントの一つである。展示会は12-14日、カンファレンスは11-13日の間開催される。https://www.intersolar.us/en/home.html

 

  • EV Roadmap 9  7月20日〜21日、オレゴン

年に一度の本イベントには トップのEVステークホルダーが集い、設置関連のアップデートや注目トレンド、成功事例などについて議論が交わされる。http://evroadmapconference.com/