2015年8月
Date: September 18, 2015
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【スマートグリッド】

  • Lawrence Berkeley National Laboratory(LBNL)は、米国のグリッド信頼性に係る包括的な報告書を公表した。
  • 収集された13年間分のデータは、天候に関わる事象がグリッドの信頼性に顕著な影響を及ぼしていることを示していた。

−     大型ハリケーン「Sandy」のように重大な天気事象は、信頼性に関する他の報告書で取り上げられたり、メディアの注目を浴びたりすることが多いが、LBNLの報告書によると、これらの事象が電力遮断要因に占める割合はわずか10%である。

− 重大な天気事象を除いた場合、風速が5%上昇するに従い、停電時間が5%増加することが判明した。重大な天気事象を含めた場合、停電時間が56%増加し(風速が10%増加する場合は75%増加)することがわかった。

−     年間降水量が10%増加した場合、停電時間は10%増加した。

  • 厳しさを増す天気事象は、毎年の総停電時間の5-10%増加に関連していた。

出典:http://emp.lbl.gov/sites/all/files/lbnl-188741.pdf

 

  • Southern California Edison(SCE)は、カリフォルニア州の独立系統運用機関(California Independent System Operator:CAISO)の卸売市場に1,118MW分のデマンドレスポンス(DR)リソースを統合することを発表した。

−     CAISOが最近実施した運用ルール変更により、DRアグリゲーションが認可され、これによりSCEはこれまで個々での参加が認められなかった32万の顧客を同社のプログラムに登録することが可能となった。

  • 当該プログラムには一般家庭、商業セクター、工業セクターの顧客が参加しており、参加者は電力需要がピークの期間に電力消費量を削減し、対価としてインセンティブを受取ることに同意している。

出典:http://newsroom.edison.com/releases/peak-energy-demand-helped-by-320-000-sce-customers-participating-in-demand-response-programs

 

【再生可能エネルギー】

  • 米エネルギー省のLawrence Berkeley National Laboratory(LBNL)の報告によると、風力発電の設置費用の低減と技術進歩により、2014年に交渉された発電所レベルの風力発電契約の平均価格は史上最低価格となる5セント/kWhとなった。
  • 同報告書の主要事項は以下の通り。
  • 2014年において、9GW分の新規風力発電容量に対し83億ドルの投資が行われた。

−     2007年以降、風力発電は米国全体の新規容量の33%を占めている。

−     技術進歩により、風力発電リソースの少なかった米国全体が同リソースの導入機会を得ることができた。

−     1998-1999年から2014年にかけて、風力タービンの平均名目容量は172%増加し、2014年は1.9MWに達した。

  • また、ハブの平均の高さは48%増加して、83mに達しており、ローターの平均直径は108%増加して、99mに達している。

出典:        http://energy.gov/sites/prod/files/2015/08/f25/2014-Wind-Technologies-Market-Report-8.7.pdf

 

【燃料電池・水素】

  • カリフォルニア大気資源委員会(California Air Resource Board: CARB)が「2015年年次評価報告書:燃料電池電動車(FCEV)の展開と水素ステーションネットワークの開発(2015 Annual Evaluation of Fuel Cell Electric Vehicle Deployment and Hydrogen Fuel Station Network Development)」を公表した。
  • 当該報告書はAB8法により義務付けられており、AB8法ではFCEVインフラに対し毎年2,000万ドルの資金提供を行うことを定めている。同報告書の主要事項は以下の通り。
  • 陸運局(Department of Motor Vehicles)によると、179台のFCEVがカリフォルニア州で登録されている。
  • 自動車メーカーの予測では、FCEVの総数は2018年までに10,500台、2021年までに34,300台に達すると見込まれる。
  • 44のステーションが2015年末までに稼働状態になると見込まれる。2016年末までには51のステーションが稼働し、一日当たり13,500台のFCEVに燃料供給ができることとなる。
  • 自動車メーカーの予測が正確であれば、新規ステーションへの資金提供により、2018年までに燃料供給への需要を満たすことができるとみられる。
  • このギャップをカバーするために、新しい資金源が検討される必要がある。

出典:http://www.arb.ca.gov/msprog/zevprog/ab8/ab8_report_2015.pdf

 

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  1. 9/14-9/17:Solar Power International(アナハイム、カリフォルニア州)

北米最大の太陽光発電見本市。100以上のセミナー(会場でのレクチャー含む)、展示企業は100社以上あり、各ブースで製品や技術が紹介される。

http://www.solarpowerinternational.com/

 

  1. 9/28-9/30:7th Annual Transmission Summit West(サンディエゴ、カリフォルニア州)

運用信頼性や開発に係る主要電力会社や独立送電運用機関の戦略に大きな影響を及ぼす、政策や規則、運用の現状についての情報を提供する。

http://www.infocastinc.com/events/transmission-summit-west/

 

  1. 10/6-10/8:2nd Annual Demand Response World Forum(コスタメサ、カリフォルニア州)

自動化DRの最新技術や21世紀の電力市場の変化に適応するための戦略について議論する。

当該フォーラムには技術者やビジネスリーダーが参加し、幅広い電力源、市場参入者、そして消費者の需要と自家発電、に対応する上で必要な統合的かつフレキシブルなネットワークを構築するためのADRの役割について3日間のディスカッションが行われる。

http://www.drworldforum.com/

 

  1. 10/7-10/8:Solar O&M 2015: Maximizing Fleet Performance(カールスバッド、カリフォルニア州)

太陽光発電オーナーや投資家、融資家、O&M関連業者が集い、拡大する太陽光発電フリートにおいてO&Mが抱える問題の解決に向けた最新の取組みや開発について議論する。

O&Mに影響を及ぼす戦略的要因から最新技術、出力や財務実績を改善する最善手法まで、同イベントでは資産の管理最適化と投資を最大限に活かすための情報を提供する。

http://www.informationforecastnet.com/events/solar-operations-maintenance?utm_source=SolarOM-D2-0819-SS&utm_medium=Banner&utm_campaign=2015Events

 

  1. 10/11-10/13:Itron Utility Week(ロサンゼルス、カリフォルニア州)

当該イベントでは、Itronの従業員やパートナー、また産業界のリーダーによる情報が得られるとともに、彼らとのコラボレーションを通して電力や水資源のより良いマネジメントにつなげることができる機会を提供する。

http://www.itron.com/utilityweek

 

  1. 10/13-10/14:2nd Annual National Summit on Smart Grid & Climate Change(ワシントンD.C)

政策立案者や電力会社、技術関連企業、そして幅広い環境及び電力のステークホルダーが一堂に会し、気候変動を緩和し、柔軟に対応するためにスマートグリッド技術・運用が果たす役割について議論する。

−当該サミットは、気候変動対策(例:米環境保護局のClean Power Plan、気候変動による様々な事象・シナリオ(例:大型ハリケーンSandyなどの荒天)に備えるための強化対策)において、スマートグリッドがどのように重要な役割を果たすことができるかについて理解を深めることを目的としている。

http://www.smartgridclimatechange.org

 

  1. 10/13-10/15:Energy Storage North America(サンディエゴ、カリフォルニア州)

分散型エネルギーの貯蔵、加熱する市場、電力会社、の3点に焦点を当てたプログラム

http://www.esnaexpo.com/#

 

  1. 10/20-10/22:Utility Scale Solar Summit(サンディエゴ、カリフォルニア州)

当該サミットでは毎年、太陽光発電に係る意思決定者が一堂に会し、発電所レベルの太陽光発電市場の前進に向けたネットワーキングを実施している。

最新の見通しについて情報交換を行い、キーパーソンに会うことができる機会を提供。

同市場に影響を及ぼす主要な要因に焦点を当て、将来への影響について考察するとともに、主導的ポジションにあるディベロッパーや投資家、融資家、電力会社、装置サプライヤー、建設業者、EPC,その他の主要なプレイヤーが、将来の開発やポスト2016ITC期(投資税額控除終了後)への対応、プロジェクトの資金集めから完遂までの対応、に当たり直面する問題への解決に向けて、個々の見解を共有する。

http://www.infocastinc.com/events/utility-scale-solar

 

  1. 10/20-10/22:Infocast’s 7th Commercial & Government Microgrids Summit(サンディエゴ、カリフォルニア州)

連邦、州、ローカルレベルの意思決定者が、電力のセキュリティやグリッドの弾力性の向上を図ることを目的として実施されるマイクログリッドに関する資金提供や配置計画のアウトラインを作成するためのプラットフォームを提供する。

また、商業セクターの最終消費者、電力会社、再生可能エネルギーとマイクログリッドのリーディングディベロッパー、システムインテグレータ、エネルギー貯蔵関連企業、マイクログリッド技術関連企業、投資家が一堂に会し、無数の市場でマイクログリッドを開発するに当たって直面する技術的・財政的問題について議論を行う。

http://www.infocastinc.com/events/commercial-government-microgrids

 

  1. 10/22-10/23:CAISO Stakeholder Symposium(サクラメント、カリフォルニア州、CAISO主催)

気候変動への対応や、信頼性が高く効率的な電力グリッドの推進、新しい技術の推進のため変革が起こっている電力市場における機会についてディスカッションを行う。

(登録は現在キャンセル待ち)http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/PublicForums/Default.aspx

 

  1. 11/2-11/4:年次U.S. Solar Market Insight会議(サンディエゴ、カリフォルニア州)

市場のトレンド、ファイナンシング、技術についての分析情報を提供する。

http://www.greentechmedia.com/events/live/us-solar-market-insight-2015

 

  1. 11/3-11/4:NREL 2015 Industry Growth Forum(デンバー、コロラド州)

当該フォーラムは、クリーンエネルギーの開発者にとって、受容性のある投資家や戦略的パートナーと出会うことができる最大の機会である。2015年のフォーラムでは、選ばれた30の台頭する企業によるプレゼンテーション、リーダーたちによるインパクトのあるパネル、ネットワークセッション、が実施される。

http://www.industrygrowthforum.org/

 

  1. 11/16-11/18:Infocast’s Distributed Solar Summit 2015(サンディエゴ、カリフォルニア州)

太陽光発電のプロジェクトディベロッパー、インテグレーター、投資家、融資家、パネルサプライヤー、電力会社、監督機関担当者、コントラクター、設置業者、他の市場プレイヤーが一堂に会し、販売網戦略やビジネスモデルによって成功が見込まれるファイナンス面でのイノベーションが与えるインパクトについて、そして、最終的に国全体でどのように分散型太陽光発電セクターを拡大するべきかについて議論する。

当該イベントは、分散型太陽光発電関連のプレイヤーにとって主要なネットワーキングイベントに成長しており、人脈を広げるとともに、市場やプロジェクトのファイナンスストラテジーについて新しいアイデアを得ることができる。

http://www.powergenerationweek.com/index.html?cmpid=pgi

 

  1. 12/6-12/10:Power Generation Week 2015(ラスベガス、ネバダ州)

POWER-GEN International、Renewable Energy World Conference & Expo North America、NUCLEAR POWER International、COAL-GEN、そしてGenForumの5つのカンファレンスが開催される。

5日間にわたり、事前ワークショップ、テクニカルツアー、70以上のセッション、パネルディスカッション、展示(3日間)、複数のネットワークイベントが実施される。多岐に渡る電力市場の関係者が一堂に会する場。

http://www.powergenerationweek.com/index.html?cmpid=pgi

 

  1. 12/8-12/9:U.S. Energy Storage Summit(サンフランシスコ、カリフォルニア州)

GTM Research主催のイベントで、エネルギー貯電市場及びその技術動向について専門家による議論が行われる。

http://www.greentechmedia.com/events/live/u.s.-energy-storage-summit