2015年6月
Date: July 14, 2015
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【エネルギー貯蔵】

  • GTM Research とEnergy Storage Associationは四半期ごとのS. Energy Storage Monitorレポートを発表し、その中で米国は2015年第1四半期に5.8MWの蓄電を導入し、2014年の第1四半期と比較すると16%の伸びであったと述べている。レポートの主だった点は以下。
  • 設置された蓄電の72%はin front of the meter(電力会社側)で行われ、28%がbehind the meter(顧客側)であった。
  • 顧客側での蓄電の設置は市場シェアを拡大しており、GTM Researchは2018年までにこの分野が電力会社側での設置を越すと予測している。
  • 米国の蓄電市場は主に2つの地域に集中している。電力会社側の設置はほどPJMの地域であり、顧客側の設置のほとんどはカリフォルニアである。
  • 2015年第1四半期の設置はほぼ完全にリチウムイオン電池によるもので、全体の8MWのうち5.4MWを占めた。

  詳細は以下参照。

  http://www.greentechmedia.com/articles/read/The-   
   US-Deployed-5.8MW-of-Energy-Storage-in-Q1-2015-Up-16-Over-Q1-2014

     

  • Duke Energyはテキサス州にある同社のNotrees Windpower Projectの36MWの蓄電とパワーマネジメントシステムの更新のためにSamsung SDI、Younicosと提携することを発表。2012年から運転を開始しているこのプロジェクトでは鉛蓄電池を使用しており、同社は2016年にはこれらをリチウムイオン電池に置き換える予定であるとしている。プレスリリースによると、今回の更新によってこのプロジェクトはテキサス市場で最も価値のある即応性周波数調整の機能を最適化できるとのこと。Samsung SDIはリチウムイオン電池と電池管理システムを提供し、ドイツのYounicosはERCOTからの周波数調整の要請シグナルに対応する蓄電管理システムを提供する。http://www.duke-energy.com/news/releases/2015063001.asp
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  • NEC Energy SolutionはPJM市場に60MWの蓄電ネットワークを配置するためにAmergin Energyと提携すると発表。建設は今年開始予定で、2016年半ばには運転を開始する見込み。NEC EnergyはAmergin Energyのオペレーションシステムと統合するGSS Grid Storage Solutionを提供する。NECはPJM地域において周波数応答サービスを提供するために既に54MWの蓄電システムを配置している。http://www.neces.com/assets/NEC-Energy-Solutions-Partners-with-Amergin-Energy-to-Deploy-60MW-of-Grid-Energy-Storage.pdf

 

【電力市場】

  • カリフォルニア公益事業委員会は州の株式上場電力会社3社の住宅顧客用電力料金レートの改正についての決議を行った。今回の決議案は4月に提出された最初の提案とその後関係者からのフィードバックを得てFlorio理事が5月に提出した改正案との妥協案である。全員一致で決議された決定事項では電力会社が電力量料金のレート構造を平坦化し、最終的に時間帯別料金を既定とするよう指示している。改正決議の主だった内容は以下。
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  • 2019年までに電力量料金の設定を現行の4段階制から2段階制に削減し、その間に25%の差異を設けること。また2017年にSuper User Electric (SUE)サーチャージを導入すること。SUEサーチャージは電力消費がベース量の4倍以上である顧客に対し課されるもので、第1段階レートの料金設定の19倍とする。
  • 2015年の始めから$10の最低請求額の導入を始める。4月の提案に含まれていた固定料金制度の導入は否決され、2018年まで再検討はされないことになった。
  • 2019年1月1日に住宅顧客の料金体制は時間帯別料金を既定とする。電力会社各社はRate Design Window (RDW)申請書を2018年1月1日までに提出し、時間帯別料金の料金構造の提案を行う。
  • 電力会社各社は電力消費量が少ない顧客に対してコストをかけずに、あるいは低コストで行える省エネの方法についての情報提供を行う特別なアウトリーチプログラムを作る。また、顧客が自身の電力料金請求書をより良く理解できるよう、電力料金レートの比較ツールや資料を提供する。

  プレスリリース及び今回の決議の詳細は以下参照。
  http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M153/K072/153072586.PDF

 

  • カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)は2014年のAnnual Report on Market Issues & Performanceを発表。その中で天然ガスの価格高騰と干ばつによる水力発電の発電量減少にも関わらず、卸売市場は競争力があると述べている。主だった点は以下。
  • 卸売市場のコストは13%上昇し2013年の$46/MWhから2014年には$52/MWhとなった。
  • CAISOは卸売価格を低く、競争力のある状況で保つためには、適度な電力ロードと新しい太陽発電容量が重要な要素となると指摘している。
  • 2014年に1,900MWの夏季ピーク発電容量が追加されたが、その93%は新規の太陽発電によるものであった。
  • 2014年に追加された天然ガス発電はわずか25MW分であった。
  • CAISOは再生可能エネルギーによる発電設備が拡大したことによって、より多くの系統順応容量 (Flexible Capacity) が必要とされるとしている。最近になってカリフォルニア公益事業委員会は株式上場電力会社に対し、系統順応容量導入の義務付けをしている。

  レポートの詳細は以下参照。
  http://www.caiso.com/Documents/2014AnnualReport_MarketIssues_Performance.pdf

 

【研究開発】

  • ローレンスバークレー国立研究所は太陽光から燃料を作ることを目的とするSolar Energy Research Center (SERC)を開設。この研究は米エネルギー省のJoint Center for Artificial Photosynthesis (JCAP)の一部である。JCAPのディレクターによるとJCAPの現在のミッションは植物と比較して10倍以上の効率で太陽光と空気から燃料を生成できる大規模に実現可能で持続可能なデバイスを実証することであるとのこと。5900万ドルを費やしたSERCの建物はカリフォルニア大学やカリフォルニア公益事業委員会を含む多くの団体から資金提供を受けている。SERCの詳細は以下参照。
    http://newscenter.lbl.gov/2015/05/26/the-future-of-energy-looks-bright-at-berkeley-lab/

 

【再生可能エネルギー】

  • GTM Research とSolar Energy Industries Association によるS. Solar Market Insightレポートによると、2015年代1四半期に新たに1.3GWの太陽光発電が設置されたとのこと。住宅用太陽光パネルは第1四半期に437MW分が設置されるという記録的な伸びを見せており、昨年の第1四半期と比較すると76%の増加。本レポートに関するその他の主だった点は以下。
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  • 2015年代1四半期においては新規で設置された発電容量の51%が太陽発電である。
  • 住宅用の太陽光発電設置のうち25%近くが州からのインセンティブなしで行われている。
  • 住宅用太陽光発電システムの平均コストは$3.48/wattで2014年第1誌何期と比較すると10%低下している。
  • 2014年は集光型太陽熱発電が記録的に増加した年で、767MWが今後運転を開始予定である。
  • GTM Researchは2015年の新規太陽発電の設置は2014年と比較して27%増加し合計9MWとなるだろうと予測している。レポートでは2016年末に連邦投資税額控除が削減されるのを受けて、今後18ヶ月の間に電力会社セクターでの動きが活発になるだろうとしている。

  レポートの詳細は以下参照。
  http://www.greentechmedia.com/articles/read/Fueled-by-Growth-in-Residential-Solar-US-Installs-1.3GW-of-PV-in-Q1-2015

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

 

  • Intersolar North America:7月14日-7月16日(カリフォルニア州サンフランシスコ)全米で最大規模の太陽発電展示会。会議も7月13日から7月16日まで同時開催される。https://www.intersolar.us/en/home.html

 

 

  • EC Roadmap 8:7月29日-7月30日(オレゴン州ポートランド)電気自動車普及についての最新情報、動向やベストプラクティスなどについて関係者が集まり議論する。http://evroadmapconference.com/