2015年10月
Date: November 16, 2015
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スマートグリッド

CAISO市場への参加を希望する分散リソースのアグリゲータによる新しいDRAM(デマンドレスポンスオークションメカニズム)への入札が、カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)が設定した10月26日に締め切られた。この新しいプログラムでは、2016年6月からアグリゲーションによる100kW以上のリソースによって、デマンドレスポンスを提供することが可能となる。同州の3大電力事業者(IOU)は今回の入札案件を検討し、11月に契約先を発表する。PG&EとSCEには10MW以上、SDG&Eには2MW以上のリソースを調達する義務が課せられている。

http://www.greentechmedia.com/articles/read/The-Details-Behinds-Californias-Demand-Response-Auction-Mechanism

 

デマンドレスポンス及びスマートグリッド協会(The Association for Demand Response and Smart Grid)は、SDG&Eが実施するBorrego Springsマイクログリッドプロジェクトに関するケーススタディを公表した。SDG&Eは、遠隔地にある同地域の電力信頼性に関する問題に取り組むため、本プロジェクトを実施している。本プロジェクトにかかるコストは15.8M ドルで、そのうち米エネルギー省(DOE)が7.5Mドル、カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)が2.8Mドルをそれぞれ負担している。プロジェクト全体の容量は4MWであり、1.8MWのディーゼル発電機、500kW/1,500kWhの蓄電池(変電所に設置)、50kWhの蓄電池3台、そして700kWの太陽光発電が設置される。

ケーススタディでは、プロジェクトがうまく運用した場合の活用例を記述しており、例えば、26MWの太陽光発電建設時に予想される5-6時間の停電時にこのマイクログリッドがバックアップエネルギーとして電力供給できることが見込まれている。

また、SDG&Eに対しては、次の4つの助言が示されている。

  • 実際の環境において、すべてのコンポーネントが機能するようすべてのプラグアンドプレイ技術を評価すること
  • コミュニティが参加し、プロジェクトに賛同していることを確認すること
  • グリッド全体を統合する前に、シミュレーションやモデリングを何度も実施すること
  • 全ての規制に対応できるよう事前に検討しておくこと

 

ケーススタディの詳細はこちらに掲載:
http://www.demandresponsesmartgrid.org/resources/Documents/Case%20Studies/SDGE%20Borrego%20Springs%20Case%20Study%20FINAL.pdf

 

 

 

エネルギー効率化

米エネルギー効率経済協議会(ACEEE)は、各州のエネルギー効率化にかかる実績や政策をランキング形式でまとめたState Energy Efficiency Scorecardレポートを毎年出しており、本年の報告書が公表された。第1位には5年連続でマサチューセッツ州が入り、カリフォルニア州、バーモント州、ロードアイランド州、オレゴン州、コネティカット州、メリーランド州、ワシントン州、ニューヨーク州が続き、10位にはミネソタ州とイリノイ州がランクインした。報告書の主要ポイントは以下の通りである。

  • 2014年に発電所が取り組んだエネルギー効率化プログラムは合計で59億ドルに上った。
  • 発電所が2025年までに電気・天然ガスのエネルギー効率化にかける費用は合計で156億ドルに達すると見込まれる。
  • 米環境保護局のクリーンパワー計画を遵守するため、各州はより厳しいエネルギー効率化政策に継続して取り組んでいくことが予想される。

 
レポート全文はこちらに掲載  
http://aceee.org/state-policy/scorecard

 

 

エネルギー貯蔵

多くの分散型のエネルギー貯蔵関連業者がCAISO市場への参加を熱望する中、Green Charge Networksは61のシステムを集約した計13.3MWhのリソースを同市場へ供給することを発表した。このエネルギー貯蔵システムは、商業セクターでピークカット向けに使用されており、サイズは60kWhから2MWhである。今回の契約期間中に約15万ドルから25万ドルの収益が得られると見込まれている。

http://www.greencharge.net/green-charge-networks-announces-entry-california-iso-market-utility-programs-13-3-mwh-distributed-customer-sited-energy-storage/

 

 

電気自動車

PG&Eは、EVチャージステーションの設置に関する修正案を提出した。同社の計画(654Mドルをかけて25,000基のチャージステーションを設置する計画)については、CPUCが競争を妨害することを理由に9月に却下していた。新しい提案では、2,510基を2年間で設置する合計87Mドルのオプション(complianceオプション)と、7,500基を3年間で設置する合計222Mドルのオプション(enhancedオプション)が含まれている。パブリックコメント・公聴会を経て、CPUCは2016年6月に決定を下す予定である。

http://www.greentechmedia.com/articles/read/PGE-Submits-a-Revised-Plan-to-Build-Up-To-7500-EV-Chargers

 

再生可能エネルギー

ハワイ州公益事業委員会(HPUC)は、ネットメータリングプログラムを既存カスタマー向けに維持する一方、新規ソーラーカスタマーに対しては終了することを承認し、ただちに有効となった(10月12日)。ハワイ州は再生可能エネルギーポートフォリオ基準(RPS)100%とする目標達成に向け取り組む中で、系統運用者や電気事業者はルーフトップ設置率が高くなることによる困難に直面している。ネットメータリングの代替として、HPUCは3つの新しいオプションを創設した。

一つ目の「自給」オプションは、太陽光発電分のすべてを消化することを目的とする人向けであり、余剰分のグリッドへの供給に対する補償は行われない。「グリッド供給」オプションは、余剰分を「小売価格」ではなく「卸売価格」にて供給することを希望する人向けである。3つ目のオプションでは、ハワイ電力会社(HECO)が時間帯別料金(TOU : Time of Use)に基づき消費者に価格シグナルを送るものである。

http://puc.hawaii.gov/wp-content/uploads/2015/10/2014-0192-Order-Resolving-Phase-1-Issues-final.pdf

 

 

イベント

11/16-18 Infocast’s Distributed Solar Summit 2015, サンディエゴ

太陽光発電関連業者や投資家、規制当局などが一堂に会し、販売チャネル戦略やビジネスモデルの成功につながる最新のファイナンシャルイノベーションの影響や、分散ソーラーセクターの全国レベルでの拡大について議論する。ネットワーキングの場としても非常に良い機会である。

 

12/6-10 Power Generation Week 2015, ラスベガス

以下の5つのカンファレンスから構成される:POWER-GEN International, Renewable Energy World Conference & Expo North America, NUCLEAR POWER International, COAL-GEN, GenForum

5日間にわたり、ワークショップ、技術ツアー、70以上のセッション、パネルディスカッション、3日間の展示会、ネットワーキングイベントが開催される。

http://www.powergenerationweek.com/index.html?cmpid=pgi

 

12/8-9  U.S. Energy Storage Summit, サンフランシスコ(by GTM Research)

市場、技術トレンドについてアナリストによるディスカッションの場。

http://www.greentechmedia.com/events/live/u.s.-energy-storage-summit