2015年1月
Date: February 11, 2015
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【スマートグリッド】

  • 連邦エネルギー規制委員会 ( FERC: Federal Energy Regulatory Commission) はEnergy Policy Act of 2005によって義務付けられている年間レポートAssessment of Demand Response and Advanced Metering Reportの第9弾を発表。このレポートでは年間のAMI (Advanced Meter Infrastructure)の普及率やデマンドレスポンスプログラムの評価についての概要が提供されている。主だった点は以下。
  • 2011年から2012年の間に590万台のスマートメーターが設置され、先進メーターの普及は進んでいる。全体の普及率は30%。
  • 地域送電機関(RTOs)、独立系統運用機関(ISOs)とテキサス電力信頼度協議会(ERCOT)管轄地域内におけるデマンドレスポンスによるピーク削減の可能量は2012年から2013年にかけて2,451MW増加し28,503MWとなった。
  • デマンドレスポンスは米国東部の地域送電機関や独立系統運用機関管轄地域において2013年後半から2014年初めにかけての厳しい冷え込みが続く中、電力予備力を維持するために重要な役割を果たした。

本レポートには現存のデマンドレスポンスや時間帯ベースのプログラム、顧客の参加率を上げるにあたっての障害などについても書かれている。詳細は以下参照。
http://www.ferc.gov/legal/staff-reports/2014/demand-response.pdf
 

【エネルギー貯蔵】

  • カリフォルニア独立系統運用機関(cAISO)はカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)、カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)と共に電力網に蓄電を導入するためのロードマップを発表。これはCAISOが蓄電が卸売市場に参加するために解決されなければならない課題について議論するために開いてきた一連のワークショップの結果をまとめたもの。ロードマップは関係者によって重要度を決められた3つのカテゴリーに分かれた課題に言及している。
  • 蓄電が収益を上げられる機会を拡大すること
  • 電力網への導入、系統接続のコストを削減すること
  • 蓄電の導入拡大に向けての政策やプロセスなどを整備し、実現を確実にすること

これらの課題を解決するため、CEC、CPUC、CAISOそれぞれにアクションアイテムが課せられている。レポートの詳細は以下参照。
http://www.caiso.com/Documents/Advancing-MaximizingValueofEnergyStorageTechnology_CaliforniaRoadmap.pdf

 

 

【電気自動車】

  • Teslaはカリフォルニア州 Harris Ranchにある施設で、電池交換技術をテストするパイロットプロジェクトを発表。Model Sを運転する人々は、3分ほどの時間とガソリンを満タンにするより少し安いコストで電池交換が出来るというもの。Teslaは電池交換にかかる時間を1分以下まで縮めることが出来るだろうと述べている。パイロットプログラムを行いながら、このような施設にどの程度需要があるのかを調べ、その上でこの技術の開発をさらに進めるかどうかを決定するとのこと。プロジェクトの詳細は以下参照。http://www.teslamotors.com/blog/battery-swap-pilot-program
  • Pacific Gas & Electric(PG&E)とBMWは電気自動車の車載電池が電力網サービスを試験的に提供するパイロットプロジェクトでの提携を発表。このプロジェクトでは2つのデマンドレスポンスプログラムを行う。一つ目はBMWはMountain Viewの自社オフィスにMINI-Eのデモンストレーション車に使われていたリチウムイオン電池を使った蓄電システムを建設するもの。車載電池の二次利用で電力需要が高いときのロードシフトを試みる。二つ目はBMWのi3電気自動車の所有者100人を募り、BMW i Charge Programに参加してもらうというもの。デマンドレスポンスが必要なときに、PG&Eはインターネットを通して信号を送り、充電を休止することができる。参加者は事前に謝礼金を受け取ることができ、どのくらい電力ロードを減らすことができたかによってインセンティブも支払われる。プロジェクトの詳細は以下参照。http://www.pge.com/en/about/newsroom/newsdetails/index.page?title=20150105_pge_and_bmw_partner_to_extract_grid_benefits_from_electric_vehicles

 

  • BMWとVolkswagenはChargePointと提携し、米国の西海岸と東海岸の交通量の多い地帯に沿って100のDC急速充電器を設置すると発表。西海岸のルートはポートランドからサンディエゴにかけて、東海岸はボストンからワシントンDCまでの予定。SAEコンボ充電器は最大50マイルの間隔をあけて戦略的に配置される。これらの充電器はBMWのi3、Volkswagenのe-golfやその他のコンボ充電器に対応している車両で使うことが出来る。100の充電器の設置は2015年末までに完了する予定。http://www.chargepoint.com/press-releases/2015/0122

 
【燃料電池】

  • Fuel Cell and Hydrogen Energy Associationは2014年に制定された州政策で燃料電池と水素に関連したものをまとめたレポートを発表。主だった点は以下。
  • カリフォルニア大気資源局(CARB)は代替燃料を利用する車両の購入及びリースに対してインセンティブを与えるClean Vehicle Rebate Projectの拡大を決定。燃料電池車にはは$5,000ドルのリベートが提供される。
  • カリフォルニアエネルギー委員会はAlternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology Programを通じて28の水素ステーション建設と移動式水素充電車一台のために4660万ドルを提供。
  • オレゴン州知事は今後10年の間に運輸燃料の炭素含有量を10%減らすことを目標とするClean Fuels Programの次の段階のための規則案を作成するよう同州のDepartment of Environmental Qualityに指示を出した。

このレポートには17の州の政策と複数の州をまたいだイニシアチブについての情報が集められている。詳細は以下参照。
http://static1.squarespace.com/static/53ab1feee4b0bef0179a1563/t/54b93029e4b06ac27446ff79/1421422633946/2014-States-H2FC-Policy-WrapUp.pdf

 

【政策・規制関連】

  • カリフォルニア州知事のJerry Brown氏は就任演説で同州が目指す気候変動に関する目標を達成するための3つの目標を発表した。
  • 州のrenewable portfolio standardを33%から50%に引き上げる
  • 運輸に使われている石油の使用を最大50%まで削減する
  • 既存の建物のエネルギー効率を倍にし、暖房用燃料をよりクリーンなものにする

以上の目標を達成するための具体的な動きについては触れられなかったが、Brown知事は議会を通して新しい政策を導入すると共に、州機関から適切な規制を導入していくものと見られる。演説の詳細は以下参照。
http://gov.ca.gov/news.php?id=18828
 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • The 8th Annual Storage Week:3月2日-3月4日(カリフォルニア州サンディエゴ)州の株式上場電力会社による蓄電導入、テキサス州の蓄電目標、ハワイ・ニューヨーク・PJM・オンタリオの市場などについて議論される。http://www.infocastinc.com/events/storage-week

 

  • The North American SynchroPhasor Initiative (NASPI):3月22日-3月25日(カリフォルニア州バーリンゲム)NASPIによるシンクロフェイザーに関する技術やアプリケーションの研究、シンクロフェイザーデータ通信やネットワークについて議論するためのミーティング。https://www.naspi.org/meetings

 

 

  • Grid Edge Live Conference:6月24日-6月25日(カリフォルニア州サンディエゴ)GTM Researchによるこのカンファレンスでは、スマートグリッド業界における重要な市場や政策・規制の動向などについて議論される。http://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-live-2015