2015年3月
Date: April 13, 2015
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【エネルギー貯蔵】

 

 

【電気自動車】

  • ローレンスバークレー国立研究所の研究者たちは電気自動車がもともとの電池容量の20%を失ったとしても、米国のドライバーの85%のニーズを満たすことができるという調査結果を発表。 今回の調査では約16万の運転記録を分析し、V2G-Simツールを使って行程をシミュレーションした。Nissan Leafの24kWh電池パックを搭載したモデルを基準としている。調査の結果では電池の劣化が50%進んだとしても80%以上の運転行程は完了でき、電池の容量が30%まで低下したとしても55%のドライバーは必要な移動が可能であることがわかった。調査員たちは走行可能距離に対する不安は過剰に考慮されている傾向があるのではないかと結論付けた。http://newscenter.lbl.gov/2015/03/30/goodbye-range-anxiety-electric-vehicles-may-be-more-useful-than-previously-thought/

 

 

 

【省エネ】

  •  カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)はCECとカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)に既存の建物の省エネを進めるための包括的な計画を立てるように義務付けた下院法案758への応答としてExisting Buildings Energy Efficiency Action Planを発表。このアクションプランでは州及び地方自治体政府に対する今後10年のフレームワークが提供されている。記載されている戦略や目標は多岐にわたっている。
  • ベンチマーク、エネルギー使用量の計測や検証プログラムを拡大・向上させる。
  • 州や地方自治体が業界関係者と協力しやすい環境を作る。
  • 建物のエネルギー使用データがより広い範囲で見られ、使えるようにする。情報共有を促すためにデータ交換のプロトコルを標準化する。
  • 顧客の需要と必要性にあわせインセンティブプログラムを改定する。
  • property assessed clean energy (PACE)プログラムを含む資金提供オプションを検討する。

このアクションプランはカリフォルニア州知事が就任スピーチで今後15年で建物のエネルギー効率を倍にするという目標を発表した数ヵ月後に公開された。アクションプランの詳細は以下参照。http://www.energy.ca.gov/releases/2015_releases/2015-03-09_energy_efficiency_existing_buildings_nr.html

 

 

【研究開発】

  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)は2014年のPIERプロジェクトの資金提供の詳細を記載した年次レポートPublic Interest Energy Researchを発表。PIERプログラムは1997年に株式上場電力会社の顧客から徴収されている費用によってエネルギー関係の研究開発を支援する目的で設立された。本レポートでは省エネ、再生可能エネルギー、エネルギーインフラの3つの分野における研究について言及されている。主だった点は以下。
  • あるプロジェクトでは既存の住宅での省エネのために最も有効なアップグレード手段を調査するため、数々の住宅の改造や装置や機器の追加について調べた。結果3つの古い住宅では冷房設備の改善によって73%も電力消費が抑えられることがわかり、新築の住宅では48%の削減という結果になった。これらの結果は新しい建築コードの改定の指針や新しい省エネプログラムの発案のために使われた。
  • PIERではEnerVault社によって開発された電力網用の鉄-クロミウム系レドックスフロー電池に資金提供をした。この250kW/1MWhの電池は2軸式太陽追尾システムを搭載した太陽光発電設備と共にカリフォルニア州ターロックのアーモンド畑に設置された。このプロジェクトからのデータは今後のこの技術を応用するために分析、検証される。
  • PIERは自動車と電力網の融合のためのロードマップの作成をカリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)と共に支援した。このロードマップはゼロエミッション車に関する州知事令と電力網とゼロエミッション車の融合を目指すZEVアクションプランに応答する形で作成されている。

 

レポートの詳細は以下参照。http://www.energy.ca.gov/2015publications/CEC-500-2015-009/CEC-500-2015-009-CMF.pdf

 

【再生可能エネルギー】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は2014年第4四半期のRenewable Portfolio Standardレポートを発表。このレポートでは株式上場電力会社3社がRPS33%を2020年までに達成するまでの経過を報告している。主だった点は以下。
  • 2014年8月1日のコンプライアンス申告によると、電力会社は2011年から2013年までの最初のコンプライアンス期間に販売電力ロードの9%をRPSに認められる電源から提供したとのこと。
  • 最初のコンプライアンス期間でPacific Gas & Electric は6%、Southern California Edisonは20.7%、 San Diego Gas & Electricは21.6%をそれぞれ再生可能エネルギー源から提供した。
  • 2003年から合計8,248MWの再生可能エネルギー容量に相当する発電施設がPRSプログラムのもと運転を開始。2014年に新たに商業目的で運転を開始した発電容量の合計は3529MWである。
  • 2014年第4四半期にエネルギー委員会は270MWのRPS容量に相当する4つの契約を承認した。

レポートの詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/0605598F-AE7E-43D2-BA27-1580C0F09421/0/2014Q4RPSReportFINAL3315.pdf

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • Green California Summit:4月7日-4月8日(カリフォルニア州サクラメント)政策担当者や産業界の関係者を集めカリフォルニア州におけるグリーンイノベーションについて議論する。グリーンビル、電気自動車、イノベーティブテクノロジー、水マネジメントなどに関するセミナーも同時開催される。http://www.green-technology.org/gcsummit/index.html

 

 

  • Energy Storage and Aggregated Distributed Energy Resource Education Forum:4月16日・4月23日(カリフォルニア州フォルサム)カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)は4月16日と23日にフォーラムを開催。このワークショップでは蓄電や分散電源がどのようにCAISO市場に参加できるのかについて説明される。また、昨年発表されたEnergy Storage Roadmapで上げられた課題に対してCAISOがどのような対策をとっているかについても説明される。http://www.rsvpbook.com/event.php?472711

 

 

 

  • 3rd annual California Energy Summit:5月11日-5月13日(カリフォルニア州サンフランシスコ)ブラウン知事によるRPS目標を50%まで引き上げる新しい再生可能エネルギー目標や電力会社のレート改革、電力網計画、卸売市場改革などについて議論する。http://www.infocastinc.com/events/california-energy

 

 

 

  • City Innovate Summit:6月17日-6月18日(カリフォルニア州サンフランシスコ) The City Innovative Foundationが開催する今回のイベントは起業家や政策担当者を集めスマートシティのコンセプトについて議論する。通信、セキュリティ、交通、サステイナビリティ、エネルギーなどの広範囲にわたるトピックについてセッションを予定している。http://summit.cityinnovate.org/

 

 

 

  • Grid Edge Live Conference:6月24日-6月25日(カリフォルニア州サンディエゴ)GTM Researchによるこのカンファレンスでは、スマートグリッド業界における重要な市場や政策・規制の動向などについて議論される。http://www.greentechmedia.com/events/live/grid-edge-live-2015

 

  • Silicon Valley Energy Summit 2015:6月25日(スタンフォード大学)Precourt Energy Efficiency Center主催。持続可能なエネルギーに関心のある参加者を募り、重要なトピックについて議論する。参加者はシリコンバレーの起業家、投資家、政策担当者、リサーチャーやその他の関係者。http://peec.stanford.edu/events/2015/sves/