2014年9月
Date: October 10, 2014
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【スマートグリッド】

  • Edison Foundation Institute for Electric Innovationは米国の電力会社によるスマートメーター設置状況をまとめた報告書を発表。2014年7月時点で5000万台が設置されており、これは米国全体の住宅の43%に値する。主だった点は以下。

o   スマートメーターの導入によって、電力会社は停電の管理、分散電源や電気自動車などの新しいリソースの導入がしやすくなり、メーターを自動で読むことが出来るようになったためコストの削減ができた。また、消費者には電気料金の管理や電力の使用データ、デマンドレスポンスプログラムなどを提供できるようになった。

o   この報告書では、主要電力会社の設置メーターに関する情報が記載されている。Pacific Gas & Electricは設置台数が最も多く、サービス域内で500万台以上を超えている。州別ではカリフォルニア州が最も設置台数が多く、1250万台近くを設置済。

報告書の詳細は以下参照。http://www.edisonfoundation.net/iei/Documents/IEI_SmartMeterUpdate_0914.pdf

 

【エネルギー貯蔵】

  • NEC Energy Solutionはカリフォルニア州の電力会社に2.5MW /3.9MWhの蓄電システムを提供する契約を締結したと発表。このプロジェクトでは、蓄電がどのように電力会社の配電網をサポートできるかを検証する。このシステムは電圧調整も行うことが可能。NEC Energy Solutionは今年A123社と同社のリチウムイオンセル技術を買収している。詳細は以下参照。http://www.neces.com/Collateral/Documents/English-US/140902_NEC_Energy_Solutions_California_Grid_Storage.pdf
  • Southern California Edisonは北米で最大規模の蓄電プロジェクトを発表。システムの規模は32MWhで、2016年には最大4500MWの発電が予測されているTehachapi 風力発電エリアに隣接するMonolith変電所に設置される。LG Chemicalがこのプロジェクトのリチウムイオン電池システムを提供する。総額5000万ドルをかけるこのプロジェクトはSCEと米エネルギー省が米国再生再投資法を通じて資金提供を行う。詳細は以下参照。http://newsroom.edison.com/releases/sce-unveils-largest-battery-energy-storage-project-in-north-america
  • 蓄電のベンチャー企業であるStem Inc.はハワイ電力と1MWのBehind-the -meter(メーターの測定箇所の後ろでの電力のやり取り)蓄電システムを設置する実証プロジェクトを行うと発表。Stem社はオアフの商工業顧客のシステムを集約し、再生可能エネルギーによる変動する発電とピークロードの調整を行う。ハワイ電力とStem社は協力してエリア内で屋根上ソーラー発電設備を所有する顧客を探し、協力を要請する。プロジェクトの建設は2015年3月までには完成する予定。http://www.stem.com/archives/11295

 

【再生可能エネルギー】

  • GTM ResearchとSolar Energy Industries Associationは米国のソーラー業界の動向を示す2014年第2四半期のU.S. Solar Market Insightを発表。主だった点は以下。

o   2014年第2四半期には昨年の第2四半期と比較して21%多い1,133MWのソーラーPVが設置された。

o   米国全体での太陽光発電容量の累積は15GWを超える。

o   50万以上の住宅顧客と商業顧客がソーラーPVを設置した。

o   100MW以上の住宅用PVが各州からのインセンティブなしで設置された。

o   2014年前半に設置された新規の発電源のうち53%はソーラーによるものであった。

o   2014年末までに6.5GW分が設置される見通し。

詳細は以下参照。http://www.seia.org/research-resources/solar-market-insight-report-2014-q2

  • バークレー国立研究所は太陽発電の価格動向を報告する2つの年次報告書、Tracking the Sun report と Utility Scale Solarを発表。Tracking the Sunは住宅用PV市場における価格低下に関する報告で、Utility Scale Solarは大規模なユーティリティー用システムの設置コストに関するもの。

 

Tracking the Sunからの主だった点は以下。

 

o   2013年に設置されたプロジェクトにおいて、10kWかそれ以下のシステムの中間価格は$4.7/W、10kW-100kWのシステムでは$4.3/W、100kW以上のシステムでは$3.9/Wとなった。

o   価格は前年比で$0.7/W程度低下。

o   2008年から2013年にかけてのコストの低下は主にモジュールコストの低下によるものである。近年はモジュールコストは停滞しており、システムコストの低下はソフトコスト(機器以外のコスト)の低下によるものである。

Utility Scale Solarからの主だった点は以下。

o   ユーティリティー規模の太陽光発電では、業界の動向として薄膜よりも結晶シリコン、固定式よりも追尾式が好まれている。

o   ユーティリティー規模のシステムでは、2007年から2008年の時点で$5.80/Wであった価格が2013年には$3.7/Wまで低下した。

レポートの詳細は以下参照。http://newscenter.lbl.gov/2014/09/17/new-studies-find-significant-declines-in-price-of-rooftop-and-utility-scale-solar/

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • Energy Storage Roadmapワークショップ:10月13日(サンフランシスコ)カリフォルニア独立系統運用機関 (CAISO)、カリフォルニア公益事業委員会 (CPUC)とカリフォルニアエネルギー委員会 (CEC)はEnergy Storage Roadmapの草稿に関する共同ワークショップをCPUCにて開催する。ロードマップの草稿はワークショップの一週間前に発表される予定。http://www.caiso.com/Documents/EnergyStorageRoadmapWorkshop101314.htm

 

  • Demand Response World Forum:10月13日-10月15日(カリフォルニア州オレンジカウンティ)最新技術とデマンドレスポンスの実践拡大のための戦略などについて議論する。http://www.drworldforum.com/index.htm

 

 

  • Emerging Technology Summit:10月20日-10月22日(サンフランシスコ) カリフォルニア州の株式上場電力会社と、サクラメント電力公社、Southern California Gas、  Los Angeles City Department of Water and Power、CECとCPUCで構成されるEmerging Technologies Coordinating Councilは2年に一度のEmerging Technology Summitを開催。このイベントでは業界関係者500人以上が集まり、省エネやデマンドレスポンスに関わる先端技術について議論する。http://www.etsummit.com/ET_Summit_Welcome

 

 

  • California Independent System Operator (CAISO) Annual ISO Stakeholder Symposium:10月22日-10月23日(カリフォルニア州サクラメント)政府関係者、規制機関、業界関係者など多くの参加者が集まり、未来の電力網の運営に関するトピックについて議論する米国西部では最大のイベント。満席になるのが早いため、早めの登録が推奨されている。http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/PublicForums/Default.aspx