2014年7月
Date: August 5, 2014
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【省エネ】

  • 建築コードである2013カリフォルニアビル省エネ標準 (Title24) が7月1日から施行された。最新版のこの標準は住宅用建物で25%、非住宅用建物で30%エネルギー消費を削減できると期待されている。照明、換気装置、冷暖房など多くの建物構成要素に影響するこの標準によって、今後新規住宅の建築コストは$2,000ほど上昇すると予測されるが、建築後30年程度で合計$6,000程度のエネルギー費用削減が期待できる。今回の新標準は2020年までに新規の住宅用建物全て、2030年までに新規の非住宅用建物全てをゼロネットエネルギービルとするという州の目標が発表されてから初めて施行されたもの。今回の新標準設定による建築コードへの変更事項など詳細は以下参照。: http://www.energy.ca.gov/releases/2014_releases/2014-07-01_new_title24_standards_nr.html
  • 米エネルギー省はローレンスバークレー国立研究所にFLEXLABと名づけた省エネテストベッドをオープン。このラボでは企業が自社の省エネ技術・製品を現実世界の条件で検証することができる。この施設には太陽光に関する様々な条件を再現するために回転する機能を持つものを含め、4つのテストベッドがある。利用企業第一社目として、バイオテクノロジー企業であるGenentechが自社の本社の新しいビルのために計画しているシステムを検証するために使用する予定。その後PG&Eが自社の新技術インセンティブプログラムの一部として自社の技術を検証するために利用することになっている。詳細は以下参照。http://newscenter.lbl.gov/2014/07/10/department-of-energys-flexlab-opens-testbeds-to-drive-dramatic-increase-in-building-efficiency/

 

【エネルギー貯蔵】

  • Tesla MotorsとPanasonicは計画中のGigafactoryに関する提携同意書に署名したと正式に発表。この電池工場はTesla Mortorsが所有・運営を行い、Panasonicが主要パートナーとしてリチウムイオンセルを提供する。Panasonicが製造スペースの半分を占拠し、残りの半分をTeslaのモジュール・組み立てラインとその他の主要サプライヤーで使用する予定。Gigafactoryでは年間35GWh相当の電池セルと50GWh相当の電池パックが製造される予定で、車載電池・定置用電池とも価格低下を狙う。建設予定地の候補として残っているのはカリフォルニア、テキサス、ニューメキシコ、アリゾナ、ネバダの5州。Teslaは今後2ヶ月以内に建設場所を決定し発表する見通し。http://www.teslamotors.com/about/press/releases/panasonic-and-tesla-sign-agreement-gigafactory

 

 

【電気自動車】

  • カリフォルニアエネルギー委員会は水素ステーションと電気自動車充電ステーションの建設のために5,000万ドル近くの資金提供を承認。この助成金は既に4億ドルもの資金を代替燃料やそのインフラに対して提供しているエネルギー委員会のAlternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology Program (ARFVTP)を通して行われる。4,660万ドルが28箇所の水素ステーションの建設に対して提供される予定で、その内6箇所は再生可能エネルギー源を利用して精製された水素のみを提供する。280万ドルが10箇所の急速充電器を含む175箇所の充電ステーションをストックトン-サンディエゴ間に設置するために提供される。カリフォルニア大気資源局による対象の電気自動車購入に対してインセンティブを提供するClean Vehicle Rebate Projectに対しても500万ドルが承認された。詳細は以下参照。http://www.energy.ca.gov/releases/2014_releases/2014-07-22_hydrogen_Refueling_EV_Charging_Stations_nr.html
  • 電力中央研究所(EPRI)と自動車メーカー8社(Honda, Toyota, Mitsubishi, BMW,GMなど)、電力会社15社(Duke Energy、PJM、SDG&E、SCE、PG&Eなど)がプラグイン電気自動車とスマートグリッド技術を統合するためのオープンプラットフォームの開発で提携することを発表。コアプラットフォーム技術は住友電工によって開発される。このプラットフォームは電気自動車の所有者がオフピーク時の充電を推奨するTime of Useやデマンドレスポンスなど電力会社によるプログラムに参加しやすくするためのもの。このオープンプロトコルによって、スマートメーター、ビル管理システム、Home Area Network (HAN) 、電力サービスアグリゲーターなど多様な技術の統合を可能にする。詳細は以下参照。http://www.epri.com/Press-Releases/Pages/EPRI,-Utilities,-Auto-Manufacturers-to-Create-an-Open-Grid-Integration-Platform.aspx
  • BMWは同社のi3モデルを30分で80%まで充電できる急速充電器”i DC Fast Charger” を発表。この新しい急速充電器は従来の急速充電器と比較して非常に小さく、低価格である。この6,548ドルの充電器の大きさは従来のものの半分程度で重さは約45kgで壁に取り付けることが可能。またBMWはCharge Now DC Fast プログラムを開始。NRG eVgoと提携し、i3モデルの所有者にカリフォルニア州内のeVgo Freedom Stationでの充電を 2015年まで無料で提供する。詳細は以下参照。http://www.bmwusanews.com/newsrelease.do?id=2132&mid=

 

【再生可能エネルギー】

  • カリフォルニア公益事業委員会 (CPUC) はCalifornia Solar Initiative (CSI) の年次レポートを発表。このプログラムは2007年から22億ドルの予算で2016年末までに1940MWのソーラー発電容量を導入することを目標に始められた米国最大の消費者向けリベートインセンティブを提供するものである。レポートの主だった点は以下。
    • CSIは2013年に620MWのソーラー発電容量を導入することに成功した。これは2012年と比較すると73%の増加である。
    • プログラム開始から2014年の第一四半期までの間にCSI General Market Programは1455MWを導入しており、全体目標の83%を達成している。
    • 一世帯用Affordable Solar Homesプログラムでは申請者による申し込みが完了しているものを含め、総予算9,200万ドルのうち7,700万ドルを提供済みである。
    • 複数世帯用Affordable Solar Homesプログラムでは総予算の9,500万ドル全てが提供済み。
    • 2010年から開始されたCSI太陽熱プログラムは、4年強の間に総予算2億500万ドルのうち、2,270万ドルの提供が必要になる1,665件の申し込みを承認している。
    • 三大株式上場会社の管轄区域において系統接続している発電容量のうち、ネットメータリングプログラムに参加しているのは163MWのみである。

レポートの詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/9FBE11AB-1120-4BE1-8C66-8C239E36A641/0/CASolarInitiativeReport2014_0701.pdf

 

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • NextWave Greentech Investing:8月5日(カリフォルニア州メンロパーク)投資家、起業家、その他業界リーダーたちを集め、クリーンテックへの投資について議論する。http://www.greentechmedia.com/events/live/nextwave-greentech-investing-2014
  • California Independent System Operator (CAISO) Workshop:9月4日(カリフォルニア州フェルサム)カリフォルニア独立系統運用機関 (CAISO) はエネルギー委員会や公益事業委員会と共に作成しているエネルギー貯蔵ロードマップについて議論する。州内でエネルギー貯蔵導入の拡大を促すために必要な政策、技術、プロセスなどについての議論もされる。http://www.caiso.com/informed/Pages/CleanGrid/EnergyStorageRoadmap.aspx
  • Soft Grid Conference:9月10日-9月11日(カリフォルニア州メンロパーク)スマートグリッド業界に関連するビッグデータ、アナリティクス、ソフトウェアプラットフォームなどがテーマの会議。http://www.greentechmedia.com/events/live/the-soft-grid-2014
  • California Independent System Operator (CAISO) Annual ISO Stakeholder Symposium:10月22日-10月23日(カリフォルニア州サクラメント)政府関係者、規制機関、業界関係者など多くの参加者が集まり、未来の電力網の運営に関するトピックについて議論する米国西部では最大のイベント。満席になるのが早いため、早めの登録が推奨されている。http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/PublicForums/Default.aspx