2014年2月前半
Date: February 24, 2014
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【スマートグリッド】

  • Bloomberg New Energy Financeによると2013年世界全体でのスマートグリッド関連で行われた投資は合計149億ドルで、2012年の142億ドル比較すると7億ドルの上昇。中国が今回初めて米国による投資を上回る43億ドルを投入した。米国での投資額はは33%低下して36億ドルにとどまった。これは景気刺激対策ファンドによるプロジェクトが終了したことが原因の一つではないかとされている。配電自動化のエリアは投資が増加しており2012年の44億ドルから54億ドルまで伸びている。http://about.bnef.com/press-releases/china-out-spends-the-us-for-first-time-in-15bn-smart-grid-market/
  • 米国電力中央研究所 (EPRI) は分散電源リソースを活用するための統合された電力網を実現するために必要な情報とツールを関係者に提供すべく3段階にわたるイニシアチブを開始。第一段階としてEPRIはこのイニシアチブの主要課題を書き出したレポート、The Integrated Grid – Realizing the Full Value of Central and Distributed Energy Resourcesを発表。協力関係を築くことが必要である4つのエリアに焦点を当てたアクションプランを概説している。
  1. 系統連系規則、通信技術と技術標準
  2. 先進的な配電及び信頼性のための技術の評価と展開
  3. 電力網計画とその運営を含む分散電源リソース導入のための戦略
  4. 以上を推進するための政策及び規制

レポートの詳細は以下参照。http://www.epri.com/abstracts/Pages/ProductAbstract.aspx?ProductId=000000003002002733

 

【市場情報 企業買収、新規株式公開など】

  • 電力会社の顧客向けに電力コストの削減と省エネサービスを提供するOpowerがIPOのための開示文書を提出。Confidential Filingを行ったため、評価情報などは不明。同社はエネルギー利用状況を可視化して顧客に対して提供し、同じ地域に住む人々とデータを比較することを可能にすることで、顧客間に競争意識が芽生え節電に励むことを狙うアプローチを取る。http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303874504579377884271084674

 

【再生可能エネルギー】

  • 米エネルギー省のOffice of Energy Efficiency & Renewable Energy (EERE)は地熱発電に関して2013年の状況を報告する年間報告と市場トレンドレポートの二つを発表。年間レポートでは米エネルギー省における地熱プログラムの進捗状況を報告しており、その中で成功事例として初めての電量網に接続された商業用のEnhanced Geothermal Systems (EGS)実証プロジェクトについて言及している。また2013年の市場トレンドレポートでは米国の地熱発電市場の現状と今後の予測について述べている。EGSなどの最新技術によって今後大量発電が可能になる可能性はあるが、実現のためにはまだ多くの時間と支援が必要とされるであろうとのこと。

2013年年間レポートの詳細は以下参照。http://www1.eere.energy.gov/geothermal/pdfs/gto-annual-report2013.pdf

2013年市場トレンドレポートの詳細は以下参照。http://www1.eere.energy.gov/geothermal/pdfs/market-report2013.pdf

  • カリフォルニア公益事業委員会はCalifornia Solar Initiative-Thermalプログラムの調査レポートを発表。このプログラムは2007年に開始され、天然ガス、電力、プロパンガスを利用しない太陽熱温水器の導入を推進することを目指すもの。報告書の中でCPUCはこのプログラムが提供しているインセンティブでは目標である20万台のシステム導入目標には届かないであろうとしている。主だった点は以下。
    • 温水器の導入コストは2007年時点で予想されていたよりも低下していない。
    • 2012年にインセンティブの引き上げが行われたが、参加者の大量増加には繋がらなかった。
    • 1000万ドルを投下したマーケティングキャンペーンからも大きな効果は得られなかった。
    • 2010年から2017年の間に、太陽熱温水器の導入によってガスのコストが多大に節約されるはずであったが、近年の天然ガス価格低下のためコスト削減は実現していない。

プログラムの費用対効果に関する分析は2014年にCPUCによって行われる予定。プログラムの詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/B7D3D1AC-5C9A-49C9-81E1-8E03E471AA73/0/CSIThermalAB2249ReportFinalWebVersionJanuary292014.pdf

  • 米エネルギー省は米国の太陽発電業界はSunShot Initiativeの目標であるユーティリティ規模の太陽光発電のコスト競争力に関して、目標達成の60%地点まで進んだことを発表。米エネルギー省は2011年に太陽発電が2020年までに従来の電力リソースと価格競争を行えるレベルにまでコストを下げることを目標にこのイニシアチブを立ち上げた。2013年末の時点でユーティリティ規模太陽光発電の発電コストは$0.11/kwhとなっており、2010年時点の$0.21/kwhと比較すると$0.1/kwh低下している。また、米エネルギー省は製造コストをさらに低下させるため、SunShot Initiativeに2500万ドルの追加投資を行うことも発表した。http://energy.gov/articles/us-utility-scale-solar-60-percent-towards-cost-competition-goal

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

North American Synchrophasor Initiative Work Group Meeting: 3月11日-3月12日(テネシー州ノックスビル)オークリッジ国立研究所と米国電力中央研究所の試験施設を訪問するオプショナルツアーがある。https://www.naspi.org/calendar