2013年8月後半
Date: September 5, 2013
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【再生可能エネルギー】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は2013年第一四半期のRPS制度に関する経過報告を発表。同州のRPS制度では2020年までに発電量全体の33%を再生可能エネルギー源で賄うことを目標としている。進捗状況は以下のとおり。
    • 三大株式上場電力会社は2012年末までに小売電力ロードの19.6%をRPS制度に適格な電源から提供していると報告。
    • 2013年の第一四半期までに644MW以上の新しい再生可能エネルギー発電施設が始動し、2013年末までには合計2,800MWを超える見通し。
    • 2013年第一四半期に、株式上場電力会社はCPUCに対し108MWの再生可能エネルギー源を含む77の契約案件の審査依頼を提出。
    • 2013年第一四半期にCPUCは226MWの再生可能エネルギーによる発電容量を承認。

報告書の詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/384E3432-6EAB-4492-BF88-992874A7B978/0/2013_Q1RPSReportFINAL.pdf

  • 米エネルギー省は17の潮力及び波力発電プロジェクトに合計1600万ドルの資金を提供。1350万ドルが全体のコスト削減と発電量の向上を目指す8つのプロジェクトに与えられる。プロジェクトでは新しいドライブトレイン、発電機と構造機器の開発や、海の状況に合わせて機器を調節し発電量を最大化するためのソフトウェアの開発などが行われる。また、240万ドルが波力発電の開発による環境への影響を最小化するための調査に提供される。米エネルギー省の評価によると波力発電によって年間1,400TWhの発電が見込めるとのこと。詳細は以下参照。http://www1.eere.energy.gov/water/pdfs/mhk_spa_enviro_project_selections.pdf
    • 米環境保護庁(EPA)は国内66,000箇所の汚染地が再生可能エネルギープロジェクトに適しているかの審査結果を提供するRE-Powering Mapping and Screening Toolを更新したと発表。2008年に始まったこのイニシアチブにより、これまで合計200MW以上の発電容量を持つ70の再生可能エネルギープロジェクトが開発されている。詳細は以下参照。http://www.epa.gov/renewableenergyland/rd_mapping_tool.htm

 
【電気自動車】

  • 米エネルギー省のARPA-E(Advanced Research Projects Agency-Energy)は新たなプログラムRobust Affordable Next Generation Energy Storage Systems (RANGE)のもとで、新しく22のプロジェクトに合計3600万ドルの資金提供を行うと発表。RANGEプログラムは電気自動車の走行可能距離を大幅に伸ばすため、電池セルの性能を上げるのではなく、電池システム全体の飛躍的な進歩を目指す。資金提供を受ける団体のリストは以下参照。http://www.arpa-e.energy.gov/sites/default/files/documents/files/RANGE_Project_Descriptions_082013.pdf

 
【省エネ】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は州の省エネ戦略計画を実行するために必要な方策をまとめたResearch and Technology Action Planを発表。2008年に立てられた戦略計画の目標は以下の4つ。
    • 2020年までに新規建設される住宅の全てをネット・ゼロ・エネルギーにする。
    • 2030年までに新規建設される商業施設の全てをネット・ゼロ・エネルギーにする。
    • カリフォルニア州の気候に最適な暖房、換気および空調(HVAC)システムを導入する。
    • 低所得者層の消費者が参加資格を得られる省エネプログラムに資格がある全員が参加機会を得られるようにする。

このAction Planではステークホルダーからの意見をもとに初期段階の焦点として統合された建物設計、マーケットインテリジェンスと顧客側が変化をどう受け入れるかの把握、プラグロード(プラ  グ負荷)、先進的HVAC技術の4つのエリアをあげている。詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/34B1C771-3EAB-410F-B4E1-    725D83826959/0/RT_ActionPlan_FINAL.pdf
 
【スマートグリッド】

  • 米エネルギー省はシンクロフェイザー技術の概要とアメリカ再生再投資法(ARRA)によって資金提供を受けシンクロフェイザーデバイスを組み入れているプロジェクトの進捗状況を報告するレポートを発表。現在12のシンクロフェイザー技術を導入するプロジェクトが合計4億ドルの資金提供を受けている。シンクロフェイザーの技術をどのように活用し、電力網の運営に最大限のメリットを与えられるかが焦点となっている。米エネルギー省は2015年までに送電網運用機関の50%がシンクロフェイザー技術導入の準備を整えることが望ましいとしている。http://www.smartgrid.gov/sites/default/files/doc/files/Synchrophasor%20Report%2008%2009%202013%20DOE%20(2)%20version_0.pdf
  • 米ホワイトハウスは自国の電力網の自然災害への対応力について報告書を作成。この中で2003年から2012年の間に起こり停電を引き起こした自然災害に焦点を当て、これらの停電のコストは年間平均180-330億ドルにもなっていると報告。気候の変化によって今後さらにより頻繁により激しい自然災害が起こるだろうと予測している。また、電力網の信頼性を高める戦略として災害時に電力網への影響の予測とそれを軽減するための訓練を行うこと、強風や洪水に対しインフラを強化するために電力会社と協力すること、停電の際により短時間で電力会社に情報を提供できるように新しい技術を導入すること、停電が起こった際に被害が拡大するのを防ぐため、自動的に送電ルートを変更する技術を導入することなどが挙げられている。報告書の詳細は以下参照。http://energy.gov/sites/prod/files/2013/08/f2/Grid%20Resiliency%20Report_FINAL.pdf

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • Energy Storage North America: 9月10日-9月12日 (カリフォルニア州サンノゼ)  California Energy Storage Alliance (CESA)による蓄電に関するカンファレンス . http://www.esnaexpo.com/

 

  • Plug-in 2013: 9月30日-10月3日 (カリフォルニア州サンディエゴ) 米国電力中央研究所(EPRI)によるEVカンファレンス http://www.plugin2013.com/

 

  • North American Synchrophasor Initiative (NASPI): 10月22日-10月24日 (イリノイ州ローズモント)米エネルギー省のSmart Grid Investment Grantによって資金提供を受けたシンクロフェイザー関連プロジェクトに関する報告を行うミーティング https://www.naspi.org/calendar

 

 

  • 2013 Utility Wind Integration Group Fall Technical Workshop: 10月29日-10月31日 (オレゴン州ポートランド) 電力会社のシステムへの太陽発電、風力発電の導入とその接続について、米国やその他各国の状況を交えながら議論するhttp://variablegen.org/newsroom/#!/5183/uvig-fall-2013-technical-workshop