2013年7月後半
Date: August 6, 2013
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【スマートグリッド】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は株式上場電力会社であるPG&E、SCE、SDG&Eに対し、顧客からの要請があれば第三者に顧客データを直接提供することを可能にする決定を下した。これにより、グリーンボタンイニシアチブによって利用が可能になったアプリケーションを利用しての顧客データの活用に注目が集まることが予測される。これらのアプリケーションは今後自動で顧客データをダウンロードできるようになり、顧客も自身の電力使用状況をより把握しやすくなる。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Efile/G000/M071/K162/71162171.PDF
  • Oracleの調査によると、電力会社はスマートグリッドから大量のデータを集めることができるようになった。しかしながら、そのデータを活用するまでにはいたっていないとのこと。また現状電力会社にはデータアナリティクスの専門家がいないため、データアナリストを雇用するか、同様のサービスを提供する会社と契約をする必要がある。クラウドベースのサービスは有望視されているが、それらを利用している、あるいは近い将来利用を計画している電力会社は多くない。Oracleは電力会社はデータの利用によって顧客サービスとシステム運営の安定性を向上させることが可能だとしている。http://www.oracle.com/us/industries/utilities/oracle-utilities-2013-report-1977336.pdf
  • GridWise Alliance とSmart Grid Policy Centerは各州のスマートグリッド関連の動きをもとにランキングを発表。電力網への投資を支援する州政策や規制の仕組み、顧客自身が行えるタスクを増やす(カスタマーイネーブルメント)ための技術への投資、電力網運営への投資の3点を基準に各州を評価した。カリフォルニアとテキサスが同率一位でメリーランド、デラウェア、ペンシルバニアが続いた。ランキングの詳細は以下参照。http://www.gridwise.org/

 
【電気自動車】

  • 米エネルギー省とEUの共同研究センター(JRC: Joint Research Centre)はアルゴンヌ国立研究所にElectric Vehicle-Smart Grid Interoperability Centreを設立。このパートナーシップではスマートグリッドテクノロジー、特に電気自動車に関して相互運用性を高めるための世界標準の設定を目指す。米エネルギー省とJRCは18ヶ月前に今後の協力体制の強化のための基本合意書 (LOI) を交わしていた。http://ec.europa.eu/dgs/jrc/index.cfm?id=1410&obj_id=17390&dt_code=NWS&lang=en&ori=HPG
    • Bay Area Climate Collaborative (BACC)、三菱自動車はベイエリアの地方自治体で50台の三菱製電気自動車を輸送車両として配備することを発表。このサンノゼ、ロスガトス、キャンベル、ミルバレーを含むプロジェクトは地方自治体レベルでの電気自動車配備としては全米で最大規模。BACCは今後12ヶ月の間に、各団体と協力しベイエリア全体で250台以上の電気自動車配備を目指す。プレスリリースによると、今回の電気自動車50台の配備によって今後3年で燃料費が11万ドル削減できるとのこと。http://www.baclimate.org/images/stories/media/press-releases/2013-06_bacc_imiev_event_pressrelease_final.pdf

 
【再生可能エネルギー】

  • Advanced Research Projects Agency Energy (ARPA-E) はFull-spectrum Optimized Conversion and Utilization of Sunlight (FOCUS) と呼ばれるプログラムへの申し込み受付を開始すると発表。FOCUSは発電効率が高くディスパッチ能力も高い太陽エネルギーシステムを開発することを目的としている。これらのシステムには熱と電力の両方を効率よく取り込むことができる発電設備と蓄熱設備を組み込む。https://arpa-e-foa.energy.gov/#FoaIdad593858-0f9c-4712-8581-481a8617c3f5
  • 国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は太陽発電における土地利用の現状について報告書を作成。現存の太陽発電設備のデータをもとに分析を行った。主だった点は以下。
    • 年間1GWhrを発電する固定型太陽光発電設備は2.8エーカーの土地を必要とする。この数字をもとに考えると、住宅1000戸分の電力を固定型太陽光発電設備でまかなうためには32エーカーの土地が必要だと言う計算になる。
    • 年間1GWhrを発電する小規模の一軸追尾太陽光発電システムの場合、パネルを設置する土地の広さが平均2.9エーカー、パネルを含む発電プロジェクト全体の広さは平均3.8エーカーである。
    • 集光方太陽熱発電(CSP)では、同じく年間1GWhrを発電する場合、集光設備に2.7エーカー、発電プロジェクト全体で3.5エーカーの土地が必要である。

報告書の詳細は以下参照。http://www.nrel.gov/docs/fy13osti/56290.pdf

 

【燃料電池】

  • SoftbankとBloom EnergyはジョイントベンチャーBloom Energy Japanの設立を発表。日本でBloom Energyの燃料電池システム(Bloom Energy Server)の販売を開始し、国内で必要性が高まっているクリーンで信頼性が高く、手ごろな値段の電力を提供するとしている。燃料電池はベースロードとなる分散電源であり、今後風力発電や太陽発電などの分散電源の導入を後押しするものとみられる。https://www.softbank.co.jp/en/news/press/2013/20130718_01/

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • Energy Storage North America: 9月10日-9月12日 (カリフォルニア州サンノゼ)  California Energy Storage Alliance (CESA)による蓄電に関するカンファレンス . http://www.esnaexpo.com/
  • Plug-in 2013: 9月30日-10月3日 (カリフォルニア州サンディエゴ) 米国電力中央研究所(EPRI)によるEVカンファレンス http://www.plugin2013.com/

 

 

  • 2013 Utility Wind Integration Group Fall Technical Workshop: 10月29日-10月31日 (オレゴン州ポートランド) 電力会社のシステムへの太陽発電、風力発電の導入とその接続について、米国やその他各国の状況を交えながら議論するhttp://variablegen.org/newsroom/#!/5183/uvig-fall-2013-technical-workshop