2013年6月後半
Date: July 18, 2013
|

【蓄電】

  • CPUCの下で検討されていた蓄電の費用対効果に関する研究の結果が発表された。米国電力中央研究所(EPRI)とDNV KEMAは一定の条件下でCPUCの蓄電法案のどのユースケースが費用効果が高いかについて分析を行った。ユースケースや条件により、費用対効果は異なる結果となったが、概括的な結論は以下。
    • 寿命が5年の電池と10年の電池を比べると10年の電池のほうがかなり費用対効果が高いという結果から、システムの耐久性が費用対効果に与える影響は大きい。
    • 素早い支払いスキームがある場合、特に短偏差調整サービスの価値は非常に高い。
    • 技術コストの低下やキャパシティ、エネルギー、アンシラリーサービスの価値が上昇することなどにより、2015年に始まる予定のプロジェクトよりも2020年に始まる予定のプロジェクトのほうが費用対効果が高い。

EPRIによるレポートは以下参照。http://www.epri.com/abstracts/Pages/ProductAbstract.aspx?ProductId=000000003002001162

DNV KEMAによるレポートは以下参照。

http://websafe.kemainc.com/CPUC/DNVKEMA-Energy%20Storage%20CostEffectiveness_Report_DRAFT3_June%2021-2013.pdf

 

【電気自動車】

  • 米国電力中央研究所(EPRI)は電気自動車を購入した場合とガソリン車/ハイブリッド車を購入した場合のコストを比較、電気自動車の購入/維持にかかるコストは従来のガソリン車/ハイブリッド車に匹敵すると報告。今回の研究で取り上げられたのは日産LeafとChevrolet Volt。各車2013年モデルを比較対象とし、ガソリン価格、電力価格、補助金、ファイナンス、運転パターン、メンテナンスなどさまざまな角度から分析を行った。詳細は以下参照。http://www.epri.com/abstracts/Pages/ProductAbstract.aspx?ProductId=000000003002001728
  • テスラモーターズは同社のモデルSのバッテリー交換システムを発表。デモンストレーションを行い、わずか90秒でバッテリーが交換できる様子を公開した。このバッテリー交換ステーションはテスラの充電ステーション、スーパーチャージャーステーションに併設される。テスラ車のオーナーは、無料で時間をかけて充電するか、有料で90秒でバッテリーを交換するかの選択肢を得られることになる。デモンストレーションのビデオは以下参照。http://www.teslamotors.com/batteryswap
  • 米エネルギー省はeGallonと呼ばれる電気自動車を運転した場合とガソリン車を運転した場合のコストを比較できるオンラインツールを発表。1ガロンのガソリンで走行できる距離を電気自動車で走るために必要な充電にかかる費用を表示する。ガソリン1ガロンの米国内平均価格は$3.65で、1ガロン分を電気自動車で走行した場合にかかる充電費用、”eGallon”は$1.14。カリフォルニアではガソリン1ガロンの平均価格は$3.98でeGallonは$1.51。 http://energy.gov/articles/egallon-how-much-cheaper-it-drive-electricity

 

 

【省エネ】

  • カリフォルニア独立系統運用機関(CAISO)はデマンドレスポンスと省エネのロードマップ草案を発表。このロードマップは各州政府機関が協力してより多くの再生可能エネルギーを導入しつつ電力網の信頼性を維持するためのデマンドレスポンス及び省エネプログラムを進めていくための指針となる。CAISOはピーク電源の需要を減らすため電力ロードのカーブを削り、既存のリソースを活用しながら過剰発電のリスクを削減することを目指している。ロードマップでは、デマンドレスポンスがどのように電力ロードの改善に貢献できるかや再生可能エネルギーの間欠性を補うことができる柔軟な電力容量を電力供給側で提供できるかどうかの可能性などについて議論している。このロードマップ草案については7月12日までコメントを受付中。http://www.caiso.com/Documents/Draft-ISODemandResponseandEnergyEfficiencyRoadmap.pdf
  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)は既存の建物に関する包括的な省エネプログラムのためのアクションプランの草案を発表。このアクションプランはCECがカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)やステークホルダーと協力し、既存のビルの省エネを推進するプログラムを進めていくことを義務付けた下院法案758(AB758)を実践するための戦略を立てるために作成された。建築基準法へのコンプライアンス、アウトリーチや研修プログラムについて、商業用ビルの指標ツールの標準化などの戦略をリスト化している。詳細は以下参照。http://www.energy.ca.gov/2013publications/CEC-400-2013-006/CEC-400-2013-006-D.pdf

 

 

 

【スマートグリッド】

  • ZigBee Alliance とエコーネットコンソーシアムはワイヤレスメッシュ・ネットワークソリューションであるZigbee IPを使い、エコーネット標準に基づく製品の認証プログラムの開発において提携することを発表。ネットワークとセキュリティレイヤー、アプリケーションフレームワークを追加し、IEEE802.15.4 標準を高めたZibBee IPを使用することで、スマートホームエネルギーマネジメントシステムの更なる展開を促す。このZigBee IP標準では多様な周波数でのコミュニケーションが可能になっており、世界的に利用可能な2.4ギガヘルツにも日本の920メガヘルツにも対応できる。http://www.zigbee.org/News/AlliancePressReleases.aspx?Contenttype=ArticleDet&moduleId=778&Aid=458&PR=PR

 

【再生可能エネルギー】

  • 国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は主要電力会社が住宅部門と商業部門顧客向けに任意で行っている再生可能エネルギーの導入を支援するためのグリーンパワープログラムの評価をまとめた。
    • カリフォルニア州パロアルト市は顧客のプログラム参加率が最も高く18.2%
    • Portland General Electricが参加顧客の数が最も多く、87,987
    • Waterloo Utilitiesは電力の売り上げで見ると再生可能エネルギーの割合が最も高く、23.9%

  2012年上位10プログラムによるグリーンパワーの売上の合計は420MWhとなっており、そのうち85%が風力発電による。詳細は以下参照。http://www.nrel.gov/news/press/2013/2211.html

 

  • 米内務省は国有地における再生可能エネルギープロジェクト3件を承認。
    • アリゾナ州のQuartzsite Solar Projectは100MWの集光型太陽熱発電に蓄熱設備を併設したもの。融解塩を使用して太陽エネルギーを蓄電し、湿式と比べると使用する水の量を著しく削減できる乾式冷却設備を利用する。
    • Nevada州Boulder市から7マイルほど南西に位置するMidland Solar Projectは350MWの太陽光発電プロジェクト
    • New York Canyon Geothermal ProjectはNevada州に位置する国有地15,135エーカーの広さの地熱プロジェクト

詳細は以下参照。http://www.doi.gov/news/pressreleases/secretary-jewell-announces-approval-of-three-renewable-energy-projects-in-arizona-and-nevada.cfm

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • The National Town Meeting on Demand Response and Smart Grid: 7月9日-7月11日(ワシントンDC)Association for Demand Response and Smart Grid (ADS)主催

 

  • Intersolar North America Conference: 7月8日-7月11日 (サンフランシスコ)太陽発電に関する技術、非常、蓄電、政策、ファイナンスなど多岐にわたるトピックをカバーする業界で最も大きいカンファレンスの一つ。7月9日から11日まで大規模な展示会も同時開催される。http://www.intersolar.us/en/intersolar.html

 

  • EV Roadmap 6: Drivers Take the Spotlight: 7月30-7月31日 (オレゴン州ポートランド) 電気自動車に関わるリーダーが集まり、EVドライバーに焦点を当てる。どのようによりよいEV体験を提供できるかやどのようにEVオーナーの期待にこたえられるようにするかなどについて取り上げる。http://evroadmap6.eventbrite.com/#

 

  • Plug-in 2013: 9月30日-10月3日 (カリフォルニア州サンディエゴ) 米国電力中央研究所(EPRI)によるEVカンファレンス http://www.plugin2013.com/