2013年6月前半
Date: June 18, 2013
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【蓄電】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は州の三大電力会社に対し、2020年までに1,325MWの蓄電を調達するよう提案。この提案はCPUCのCarla Peterman長官によって指揮されており、蓄電議案ではこれまで調達目標の導入やその他の政策によって電力網により多くの蓄電設備を導入するための議論が続けられてきていた。この目標を達成するために、三大電力会社 (PG&E、SCE、SDG&E) は2020年まで2年ごとに入札を行い、調達量は徐々に増加する。最初のオークションは2014年に行われる予定で200MWの調達を目標としており、2016年には270MW、2018年には365MW、2020年に490MWを達成する予定。詳細は以下参照。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Efile/G000/M065/K706/65706057.PDF

 

【再生可能エネルギー】

  • アラメダ郡はサンマテオ郡、コントラコスタ郡、サンタクララ郡などの18の機関と提携し、Regional Renewable Energy Procurement (R-REP)イニシアチブへの情報提供依頼(RFI: Request for Information)を発行。このイニシアチブの目標は参加している地域の公共施設に再生可能エネルギープロジェクトを建設すること。事前の調査によると、120箇所以上で合計20MWの太陽光発電プロジェクト、いくつかの太陽熱発電と燃料電池プロジェクトの可能性があるとのこと。このRFIでは再生可能エネルギー提供者からの関心の度合いや、調達段階についての考えなどを聞くことが目的。RFIで得られた情報は2013年第3四半期に予定している提案依頼 (RFP: Request for Proposal) への指針として活用される。RFIの期限は2013年6月24日。http://www.acgov.org/gsa_app/gsa/purchasing/bid_content/contractingdetail.jsp?BID_ID=1393
  • 米エネルギー省は地熱発電開発業者がプロジェクトに関する規制の仕組みなどを理解しやすくするための地熱発電規制のためのロードマップを発表。今回のロードマップではアラスカ、カリフォルニア、ハワイ、アイダホ、モンタナ、ネバダ、オレゴン、ユタの8州を含む。コロラド州とテキサス州に関しては、現在ロードマップを作成中で今年後半に発表される予定。オンラインでわかりやすく開発の許可を得るプロセスや、環境調査、敷地に関する計画や実地踏査、掘削などについて情報を提供している。詳細は以下参照。http://en.openei.org/wiki/GRR
  • 米エネルギー省は電力網に接続された洋上風力タービンを始めて認識。このタービンでは高性能と高効率を維持しながらコストを下げられるコンクリート複合材料を利用したプラットフォームを採用。このプロジェクトはメイン大学によって洋上風力タービンのデザインを検証、進化させる目的で行われており、米エネルギー省はこのプロジェクトに1200万ドルを投資している。また、メイン大学は米エネルギー省が昨年資金提供を発表した7つの洋上風力発電プロジェクトの一つで、Aqua Ventus Iとして知られるより大規模な風力発電の実証も計画している。http://energy.gov/articles/maine-project-launches-first-grid-connected-offshore-wind-turbine-us

 

【スマートグリッド】

  • IEEEは世界的にスマートグリッドを推進するべくIEEE Smart Grid Researchというプログラムを始動。スマートグリッドの普及に向け、長期的な視点やロードマップ、標準化などの技術的な側面に関して資料を提供する。まずは以下3つの文書が公開された。
    • IEEE Smart Grid Vision 2050: 今後40年でどのようなエネルギー技術が開発されるか、それに伴う問題点は何かなどを含む長期的なエネルギー状況の展望について言及している。
    • IEEE Smart Grid Vision for Computing:スマートグリッドのコンセプトやコンピューティング技術の進化を検証する。スマートグリッドコンピューティングへの投資の拡大や、電力網の性能、効率、スピード、安定性、柔軟性の向上を目指す。また、今後スマートグリッドの展開に貢献しそうなコンピューティング技術にも焦点を当てている。
    • IEEE Smart Grid Vision for Communication:2030年のスマートグリッドのコミュニケーションの側面に焦点を当てる。さまざまな関係者が直面するであろう今後の展開への課題などについて言及している。

詳細は以下参照。http://standards.ieee.org/news/2013/smartgrid_research.html

  • 米エネルギー省と200社以上の商業用ビル関連パートナーが$100以下でワイヤレスのサブメーター(子メーター)を開発するイニシアチブを立ち上げた。民間企業パートナーは定められた条件でサブメーターを開発できれば、それを購入するという基本合意書にサイン済みで、18の製造会社がこの課題に取り組むと契約している。このサブメーターによって、ビルの管理側が個々の機器やエリアごとにより細かいエネルギーデーターを取得することが可能になる。サブメーター自体は現在も利用可能であるが、今回の目標はコストを90%カットすること。詳細は以下参照。http://energy.gov/articles/federal-and-industry-partners-issue-challenge-manufacturers

 
【電力網の信頼性】

  • Southern California Edison (SCE) は2012年から蒸気発生器の配管の破損によって2012年から運転を停止していたサンオノフレ原子力発電所(San Onofre Nuclear Generation Station: SONGS)を廃炉にすると発表。電力網運営側はSONGSの運転停止以来、長期間の運転停止に備えてきてはいるものの、ピーク需要時には地域の電力網の信頼性に影響が出る可能性はあるとのこと。CAISOによると、通常の夏の条件では対応可能な範囲であるが、極端に需要が増えるような状況があった場合には余剰電力が北カリフォルニアで7%、南カリフォルニアで6%まで低下するとのこと。SCEによるSONGSに関するプレスリリースは以下参照。https://www.edison.com/pressroom/pr.asp?id=8143

CAISOによる2013年夏季の電力ロードと電力源の評価は以下参照。http://www.caiso.com/Documents/2013SummerLoads_ResourcesAssessment.pdf
 
【研究開発】

  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)と米エネルギー省のARPA-Eはエネルギーの研究プロジェクトで協力するという基本合意書にサインをした。ARPA-Eと政府機関がパートナーとなるのはこれが始めて。エネルギーコストの削減、電力の信頼性の向上、環境への影響を最小化することが課題となる。http://www.energy.ca.gov/releases/2013_releases/2013-06-12_arpa_agreement_nr.html

 
【カンファレンス、ワークショップなど】

  • IEEE Photovoltaic Specialists Conference (PVSC) : 6月16日-6月21日 (フロリダ州タンパ) PV業界のトップサイエンティスト、エンジニアを迎えての1週間に及ぶ会議。http://www.ieee-pvsc.org/PVSC39/
  • The annual Silicon Valley Energy Summit:  6月28日 (スタンフォード大学) Precourt Energy Efficiency Center主催。最新技術動向、政府規制、エネルギー政策などについて。http://peec.stanford.edu/events/2013/sves/
  • The National Town Meeting on Demand Response and Smart Grid: 7月9日-7月11日(ワシントンDC)Association for Demand Response and Smart Grid (ADS)主催
  • Intersolar North America Conference: 7月8日-7月11日 (サンフランシスコ)太陽発電に関する技術、非常、蓄電、政策、ファイナンスなど多岐にわたるトピックをカバーする業界で最も大きいカンファレンスの一つ。7月9日から11日まで大規模な展示会も同時開催される。http://www.intersolar.us/en/intersolar.html
  • EV Roadmap 6: Drivers Take the Spotlight: 7月30-7月31日 (オレゴン州ポートランド) 電気自動車に関わるリーダーが集まり、EVドライバーに焦点を当てる。どのようによりよいEV体験を提供できるかやどのようにEVオーナーの期待にこたえられるようにするかなどについて取り上げる。http://evroadmap6.eventbrite.com/#