2013年2月前半
Date: February 21, 2013
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【スマートグリッド】

    • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC: California Public Utility Commission)は長期電力調達計画議案において、南カリフォルニアエジソン社がロサンゼルス盆地で必要とされている新しい発電容量1400MWから1800MWを調達しても良いと認可した。最低150MWは州のローディングオーダーによって定められている省エネ、デマンドレスポンス、分散電源などの優先電源から調達されなければならない。また、この決定には南カリフォルニアエジソン社に50MWの蓄電容量の調達命令も含まれており、CPUCが蓄電の調達を義務付けたのはこれが初めて。この決定によって、カリフォルニア州のクリーンエネルギー政策目標を確実に達成するための電力網の改良に向けて 、一歩を踏み出したと考えられる。プレスリリースは以下参照。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M050/K678/50678836.PDF

 

EnerNOC (SCE) – http://www.enernoc.com/press/241-press/press-releases/2013/969-southern-california-edison-expands-demand-response-          contract-with-enernoc

ECS – http://www.sfgate.com/business/prweb/article/Energy-Curtailment-Specialists-Significantly-4275639.php

  • パナソニックとPower-One社は電力網向けの蓄電システムを開発するために戦略提携を結ぶことを発表。パナソニックのリチウムイオン電池とPower-Oneのインバーターを使用する。プレスリリースによると、まずはヨーロッパ及び米国において住宅用、商業用、電力会社用と、日本において非住宅用の蓄電ビジネスを開発する。また両者は大規模商業施設向け、電力会社向けの太陽光発電インバーター事業にも参入する予定。http://www.power-one.com/renewable-energy/news/power-one-enters-strategic-all
    • 米エネルギー省はSmart Grid Investment Grant (SGIG)プロジェクトの研究成果について4つのレポートを発表。各レポートで異なるスマートグリッド技術応用のついて言及している。トピックの詳細は以下。
      • スマートメーター、時間帯別料金、顧客側システムの導入による需要削減
      • スマートメーターの導入によるシステムの運営維持費の削減
      • 自動配電技術及びシステムによる安定性の向上
      • 電圧と無効電力管理の自動制御

それぞれのレポートは主に以下の4点に関して言及している。

  • 対象技術及びシステムとその利用効果を上げるための展開方法についての説明
  • 上記技術の現在の展開状況の報告
  • プロジェクトの途中経過の分析
  • 現状に関する所見と今後の分析計画

シンクロフェイザーに関するレポートも今年中に発表される予定。各レポートの詳細は以下参照。http://www.smartgrid.gov/all/news/department_energy_releases_smart_grid_impact_reports

  • Smart Grid Interoperability Panel (SGIP) は同グループの技術標準カタログに13の新しい技術標準を加え、掲載されている技術標準は合計56となった。新しく加えられたものの中には第三者によるスマートメーター関連情報へのアクセスに関するNAESB RE-22やIEEEの電力線を介した広帯域接続のメディアアクセス制御/物理層規格に関するIEEE1901-2010、電力システム管理とそれに関わる情報の授受に関するIEC62351シリーズの技術標準などがある。技術標準カタログの詳細は以下参照。http://collaborate.nist.gov/twiki-sggrid/bin/view/SmartGrid/SGIPCoSStandardsInformationLibrary?sortcol=4;table=1;up=1#sorted_table

 

【電気自動車】

    • カリフォルニア州知事による無公害車(ZEV: Zero Emission Vehicle)に関する省庁横断型ワーキンググループは2013年の活動計画を決定。カリフォルニア州ブラウン知事による2025年までに州内でZEV150万台を導入するという行政命令を達成するため、各省庁がどのようにインフラ整備に取り組んでいくべきかのロードマップが発表された。その中で必要とされるインフラ整備とその計画、一般市民に対する働きかけと需要の掘り起こし、輸送システムの改良、民間セクターにおける雇用と投資の拡大を4つの目標として掲げている。活動計画の詳細は以下参照。http://opr.ca.gov/docs/Governors_Office_ZEV_Action_Plan_(02-13).pdf

 

    • ニューヨーク市のブルームバーグ市長は定期演説において電気自動車イニシアチブについて言及した。その中で沿道に30分で充電可能な急速充電機を設置するパイロットプロジェクトを発表。また、市議会と建築基準について協議し、新しく建築される公共駐車スペースの20%は電気自動車の充電が可能なように配線などを行うよう変更を加えたいと考えているとのこと。これが実現すれば今後7年間で1万台分の電気自動車用駐車スペースができることになる。さらなる目標として、ブルームバーグ市長は市の輸送機関に50台の電気自動車を加えること、2020年にタクシー車両全体の3分の一を電気自動車にする目標を掲げ、まずは6台の電気自動車タクシーを追加するつもりであることなどを述べた。http://www.nyc.gov/cgi-bin/misc/pfprinter.cgi?action=print&sitename=OM&p=1361302789000

 

    • 米エネルギー省はアメリカの13の会社と8つの関係者団体がWorkplace Charging Challenge Initiativeに参加を表明したと発表。このイニシアチブは職場での電気自動車の充電設備へのアクセスを今後5年で現在の10倍に伸ばそうというもの。参加を表明している企業は3M, Chrysler Group, Duke Energy, Eli Lilly and Company, Ford, GE, GM, Google, Nissan, San Diego Gas & Electric, Siemens, Tesla と Verizonで、関係者団体はCalifornia PEV Collaborative, CALSTART, Electric Drive Transportation Association, Electrification Coalition, International Parking Institute, NextEnergy, Plug-In AmericaとThe Rocky Mountain Instituteとなっている。http://energy.gov/articles/thirteen-major-companies-join-energy-department-s-workplace-charging-challenge

 

  • 電気自動車の電池交換を行う会社であるBetter Place社は北米での事業展開の縮小とオーストラリアでの投資の削減を決定。今後はデンマークとイスラエルでの事業展開を強化する。同社は電気自動車のドライバーがガソリンスタンドのように利用できる電池交換ステーションを所有/運営するというビジネスモデルを採用している。http://www.betterplace.com/the-company/press-room/Better-Place-to-focus-on-Israel-and-Denmark-in-near-term

【市場情報 企業買収、新規株式公開など】

  • Toshibaは電力会社向けのデマンドレスポンスソフトウェアの開発や関連機器/サービスの提供を行うConsert Inc.社を買収。Virtual Peak Plantと呼ばれるシステムで住居やオフィスを一つの電力リソースとしてネットワークで遠隔制御し、ピーク時の負荷制御を実現する。同社はToshibaのLandis+Gyr部門に統合される。プレスリリースは以下参照。http://www.toshiba.co.jp/about/press/2013_02/pr0701.htm

【再生可能エネルギー】

  • 米国風力協会(AWEA: American Wind Energy Association)は2012年の新規発電容量導入が13,124MWに達したと発表。国内で新規に導入された発電容量の内訳で風力発電が第1位となったのは初めてで、全体の42%を占めた。州別に見るとカリフォルニア州は1,656MWを新規導入して全国で第2位、第1位はテキサス州の1,826MWとなった。http://www.awea.org/newsroom/pressreleases/officialyearendnumbersreleased.cfm

【カンファレンス、ワークショップなど】

 

  • Long Term Resource Adequacy Summit:2月26日 (サンフランシスコ) カリフォルニア独立系統運用機関 (CAISO)主催。ワンススルークーリングや再生可能エネルギーの導入増加に向け資源適性や代替エネルギーなどカリフォルニアのエネルギー市場に関して議論する。http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/PublicForums/Long-TermRASummit.aspx
    • UWIG ワークショップ:2月26日-2月27日 (ユタ州ソルトレーク市)UWIGによる風力・太陽光予測技術の会議 http://www.uwig.org/slcforework.htm

 

  • Microgrid World Forum:3月12日- 3月14日 (カリフォルニア州アーバイン)   (弊所所長小野寺がスピーカーとして参加予定です。)

http://microgridworldforum.com/