2013年11月後半
Date: December 12, 2013
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【スマートグリッド】

  • IEEEはスマートグリッドに関する3つの報告書を発表
    • IEEE Global Consumer Socialization of Smart Grid:この報告書ではスマートグリッドを効果的に展開していくためにはいかに消費者が重要であるかということに焦点を当てる。消費者が直接関わるスマートグリッドによる利益、スマートグリッドの展開が引き起こす可能性のある問題、またどのように消費者を巻き込んでスマートグリッドの普及を進めるか、あるいは消費者がスマートグリッドをどのように理解し、どのような期待や懸念を持っているかなどのトピックについて書かれている。この報告書では米国、中国、ドイツ、インド、韓国、日本の6カ国についての評価も含まれる。
    • IEEE Cyber Security for the Smart Grid:この報告書ではスマートグリッドに関わるバリューチェーンにおけるサイバーセキュリティーの脆弱性の評価を行っている。また、今後問題が起こらないようにするためにどのようにリスクを軽減させられるかのアウトラインなどについても言及されている。
    • IEEE Vision for Smart Grid Communications and IEEE Vision for Smart Grid Control roadmaps:この二つのロードマップでは、2030年の時点でどのようなスマートグリッドのコミュニケーションや制御に関わる技術が必要になるかについて書かれている。技術標準や、政策、規則や技術の発展など様々な観点から議論を展開し、2030年に向けてのロードマップを描いている。

各報告書の詳細は以下参照。http://standards.ieee.org/news/2013/ieee_smart_grid_research.html
 
【燃料電池】

  • 米エネルギー省のAdvanced Research Projects Agency-Energy (ARPA-E)は燃料電池の革新的技術開発のために3000万ドルの資金を提供すると発表。ARPA-EのReliable Electricity Based on ELectrochemical Systems (REBELS)プログラムでは電力網の安定性を向上し、エネルギー保証の問題を解決し、二酸化炭素の排出を減らしながら間欠性の高い再生可能エネルギー技術による分散電源を活用できるよう、燃料電池を分散型発電源として利用するための技術開発を行う。REBELSではコストの低い原材料や革新的なデザインなどを採用し、分散型発電が広く使われるようにするべく中温作動燃料電池の開発を目指す。また、電池のようにエネルギーを貯蔵できたり、天然ガスを液化させるために電力を利用するなど多機能燃料電池システムに関するプロジェクトなども考えられている。http://energy.gov/articles/arpa-e-announces-30-million-distributed-generation-technologies

 
【再生可能エネルギー】

  • 米エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は2012年の再生可能エネルギーによる電力、世界規模での再生可能エネルギーの展開状況、クリーンエネルギー関連投資、個別のテクノロジーに関するデータなどの統計に関する評価をまとめた年次レポート、Renewable Energy Data Bookを発表。主だった点は以下。
    • 2012年、再生可能エネルギーが電力容量全体の14%、発電量全体の12%以上を占めた。既に設置されている再生可能エネルギーによる電力容量の合計は163GWを超える。
    • 米国においては風力発電と太陽光発電(PV)の二つが電力技術の中で最も急速に伸びている。昨年と比べて、風力発電による累積電力容量は28%、PV発電による累積発電容量は83%も伸びた。

レポートの詳細は以下参照。http://www.nrel.gov/docs/fy14osti/60197.pdf

  • 国立再生可能エネルギー研究所(NREL)は5MWのダイナモメーターテスト施設を同研究所のNational Wind Technology Center (NWTC)に設置。2000万ドルの費用をかけて設置されたこの施設では、国内最大級の風力タービンの電気系統を強化するため、NRELと業界の技術者たちが協力して研究を行うことが可能になる。ダイナモメーターは制御可能なグリッドインターフェイスに接続されており、システム技術者たちは風力タービンが電力網側の障害に対してどのように反応するかを理解を深めることができる。この新しい施設は米エネルギー省と米国再生再投資法(ARRA)から資金提供を受けたもの。

 
 
【カンファレンス、ワークショップなど】

 

  • U.S. Solar Market Insight Conference:12月10日-12月11日 (カリフォルニア州サンディエゴ) GTM Research社によるカンファレンス。米国の太陽発電市場の状況についてデータ、アナリストによる分析、専門家による今後の展開の予測などについて議論する。http://www.greentechmedia.com/events/live/u.s.-solar-market-insight-2013

 

  • VerdeExchange  2014:1月26日-1月28日(カリフォルニア州ロサンゼルス)業界トップの関係者によるグリーンエコノミーに関する会議。http://www.verdexchange.org/

 

  • DistribuTECH:1月28日-1月30日(テキサス州サンアントニオ)電力会社向けの送配電に関する毎年恒例の会議。省エネ、デマンドレスポンス、再生可能エネルギー源の導入、自動化と制御システムなど広範囲にわたって議論する。http://www.distributech.com/index.html