2013年10月後半
Date: November 25, 2013
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【スマートグリッド】

  • 米国連邦エネルギー規制委員会 (FERC) 米国におけるデマンドレスポンスと先進メーターの年次評価レポートを発表。今回が8年目となる。この中でスマートメーターの導入はこの7年で著しく進んでおり、デマンドレスポンスリソースの可能性も広がっているとのこと。主だった点は以下。
    • 2009年に9%であったスマートメーターの普及率は2011年後半から2012年前半までに25%まで伸びた。
    • 米国全体で設置されたスマートメーターの数は4600万台で、これは全体の30%程度に普及したことを意味する。
    • 2013年夏にいくつかの地域送電機関 (RTO) や独立系統運用機関 (ISO) でシステム関連の非常事態が起こった際、デマンドレスポンスが大きな役割を果たした。
    • 2012年時点でRTO及びISO管轄下において、約28,303 MW分のデマンドレスポンスで利用可能なリソースがあり、これはピークデマンドの6%に値する。

レポートの詳細は以下参照。
http://www.ferc.gov/legal/staff-reports/2013/oct-demand-response.pdf

 

  • 米エネルギー省は米国再生再投資法(ARRA)によるSmart Grid Investment Grant Program (SGIG)で資金提供を受けているプロジェクトの経過報告レポートを発表。昨年7月に発表された前回の報告書を更新する形となっており、資金の支出状況、技術やシステムの導入状況、電力網への影響やこれまでの99のSGIGプロジェクトを踏まえての反省点など新しい情報が含まれている。米エネルギー省によって昨年発表された7つの分析レポートや、設置が完了しスマートグリッドの実現に向かっている20以上のSGIGプロジェクトについても言及。また同プログラムのサイバーセキュリティや相互運用性などの成果についても述べている。報告書の詳細は以下参照。http://www.smartgrid.gov/sites/default/files/doc/files/SGIG_progress_report_2013.pdf

 

  • アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) はスマートグリッドに関するサイバーセキュリティーガイドラインの最新版を発表。このNIST Interagency Report (NISTIR) 7628号は3巻構成となっている。
    • 第1巻では主にレファレンスアーキテクチャーや高レベルのセキュリティ条件など電力網の安全性の維持に関する技術的要素に関して言及。
    • 第2巻ではスマートグリッドと他のネットワークシステムにおけるプライバシー問題を比較し、問題となる可能性について議論する。
    • 第3巻ではこの第1巻、第2巻の分析や参考資料などについて言及。

NISTは現在このガイドラインについてパブリックコメントを受け付けている。詳細は以下参照。
http://csrc.nist.gov/publications/PubsDrafts.html#NIST-IR-7628r1

 

【電気自動車】

  • カリフォルニア、コネチカット、メリーランド、マサチューセッツ、ニューヨーク、オレゴン、ロードアイランド、バーモントの合計8州の州知事は2025年までに330万台のゼロエミッション車を普及させることを目標とするイニシアチブを発表。この8州を合わせると米国の自動車市場の約23%を占める。各州知事は以下の目標に向け、電気自動車マーケットの拡大推進のために協力することに同意した。
    • 新しい充電ステーションを設置しやすくするため、建築コードを統一する。
    • 公共の輸送車両にゼロエミッション車を導入する。
    • ゼロエミッション車の利用拡大を進めるために金銭的あるいはその他のインセンティブを確立する。
    • 自家用充電システムを優遇するような電力料金体系を作る。
    • 道路標識や充電ネットワークの共通標準を作成する。

イニシアチブに参加を表明している8つの州は今後6ヶ月の間に上記の目標を達成するためのアクションプランを作成する。プレスリリースは以下参照。 http://www.arb.ca.gov/newsrel/newsrelease.php?id=520

 

【再生可能エネルギー】

  • 米エネルギー省は2012年の洋上風力発電市場の分析レポートを発表。この中で米国の洋上風力発電市場はいまだ商業規模のプロジェクトで運転中あるいは建設中のものは存在しないものの、業界全体としては前進しているとの見解を示している。レポートの主だった点は以下。
    • 世界全体で約5.3GW分の洋上風力発電が設置されている。
    • 米国では11ヶ所で合計3,824MW相当のプロジェクトが開発されており、近い将来建設が開始される可能性がある。
    • 米国で計画されているプロジェクトのタービンの規模は平均4-5MW。
    • 米国での洋上風力発電開発が抱えている大きな課題としては、コスト競争力、洋上風力発電に適した送電設備や港、船舶などのインフラがないこと、規制プロセスが不透明で時間がかかりすぎることなどが挙げられている。

レポートの詳細は以下参照。
http://www1.eere.energy.gov/wind/pdfs/offshore_wind_market_and_economic_analysis_10_2013.pdf

 

【カンファレンス、ワークショップなど】

 

  • U.S. Solar Market Insight Conference:12月10日-12月11日 (カリフォルニア州サンディエゴ) GTM Research社によるカンファレンス。米国の太陽発電市場の状況についてデータ、アナリストによる分析、専門家による今後の展開の予測などについて議論する。http://www.greentechmedia.com/events/live/u.s.-solar-market-insight-2013