2013年1月前半
Date: January 28, 2013
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【蓄電】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は職員による蓄電に関する議事の中間報告書を発表。この報告書では議事の進行状況の全体像と電力網に様々な形で設置されうる蓄電設備のユースケースに関して言及している。また、政策面からのアプローチとして蓄電を電源調達のためのカリフォルニア州ローディングオーダーで優先電源として扱うこと、調達目標の設定、効果的なコスト・便益分析手法の確立の3点について議論している。また本報告書では長期電力調達計画(Long Term Procurement Plan)、資源適性(Resource Adequacy)、PRS制度、Self-Generation Incentive Program、 Rule21、 Electric Program Investment Charge(EPIC)など関連法案の政策措置についても言及している。この報告書及びこの法案に関する情報の詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/PUC/energy/electric/storage.htm

【再生可能エネルギー】

  • 米国の「財政の壁」回避のための政策が議会を通過し、風力発電の生産税額控除(Production Tax Credit)の延長を決定、さらに控除の対象となる施設の定義を「2013年に稼働を開始するもの」から「2013年中に建設を開始するもの」へと変更。これは新しい風力発電施設の建設に18ヶ月から24ヶ月もの期間を要することを考慮したため。風力発電業界では、生産税額控除の期限切れに伴い、新しいプロジェクト計画が減少し、雇用数も減るなどの影響が出ていた。http://www.awea.org/newsroom/pressreleases/congressextendswindptc.cfm
    • カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は州の太陽光発電補助プログラムであるCalifornia Solar Initiativeを通して1,000MWの導入を達成したと発表。このプログラムは2007年から住宅用、商業用の太陽光発電設備に対しリベートを提供してきており、予算は10年間で24億ドル。2012年末までに導入された容量の合計は1,066MWで2016年までの導入目標である1,940MWの55%を達成した。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M043/K754/43754566.PDF
    • ローレンスバークレー国立研究所はRPS制度導入の影響に関するデータを発表。RPS制度を導入しているのは29の州とワシントンD.C.で、全米の小売電力売上高の54%を占める。新しくRPS制度を導入する州は減っているが、既に導入済みの州はその内容を頻繁に改訂している。1998年から2011年の間に展開された53GWの新しい再生可能エネルギー(水力発電を覗く)のうち63%がRPS制度を導入している州に帰属する。RPS制度の電力料金への影響は平均で5%以下の上昇率となっており、料金が低下した州もある。詳細は以下参照。http://www.cleanenergystates.org/assets/2012-Files/RPS/RPS-SummitDec2012Barbose.pdf

 

【スマートグリッド】

  • カリフォルニア州の電力会社3社は電力網の効率、セキュリティ、安全性の向上を目指す取り組みのため、ローレンスリバモア国立研究所と提携することを決めた。カリフォルニア公益事業委員会はこの今後5年で合計1億5000万ドルの資金を受け取る予定のCalifornia Energy Systems for 21st Century (CES-21)と呼ばれる取り組みを承認。この提携で電力会社3社はスマートグリッドを進展させるツールなどの開発のためにローレンスリバモア国立研究所のスーパーコンピュータやその他の技術を利用できることになる。CES-21の詳細は以下参照。https://www.llnl.gov/news/newsreleases/2012/Dec/attach/CES21.pdf
  • カナダオンタリオ州の独立系統運用機関(IESO: Independent Electricity System Operator)はデマンドレスポンス技術やフライホイール、電池などの蓄電技術を短偏差調整(regulation)のために導入すると発表。提案募集(RFP) を行い、間欠性の高い再生可能エネルギー源がより多く電力網に導入された場合に電力網のバランスを維持するため、上限10MWまで調達を行う予定である。現在ENBALA Power Networks Inc.社, NRStor Inc.社と Renewable Energy Systems Canada Inc.社が短偏差調整サービスの契約に向けて交渉中とのこと。http://www.theimo.com/imoweb/media/md_newsitem.asp?newsID=6296

【省エネ】

  • カリフォルニア州のLegislative Analyst’s Office(LAO)は州の省エネと代替エネルギープログラムに関する評価を発表。報告書の中で同州は最も費用対効果が高い方法で様々なプログラムの目標を達成するためのわかりやすいフレームワークが欠如していると言及している。これによりプログラム間で重複があったり、法律で定められた優先事項と合致しない政策が取られたり、様々なプログラムの効率を比較することが難しくなっているという。報告書の中でLAOは省エネと代替エネルギーに関する目標設定を行い、それぞれのプログラムが目標達成のためにどう作用し合うかについて把握し、プログラムの効率をどのように測るかを明細に記したわかりやすい戦略を立てるべきだと促している。また、これらの戦略はキャップアンドトレード制度と法案39(州をまたいで事業展開をしている企業に対し、カリフォルニア州での売上高をベースに所得税を課すもの)から発生する新しい収入をどのように投資するかの決断にとっても重要だとしている。報告書の詳細は以下参照。http://www.lao.ca.gov/reports/2012/rsrc/energy-efficiency/energy-efficiency-121912.pdf

【市場情報 企業買収、新規株式公開など】

  • Bloomberg New Energy Financeによると、2012年の世界全体のクリーンエネルギー関連の投資は前年と比べて11%減少したとのこと。投資金額の合計は2011年が3023億ドルだったのに対し、2012年は2687億ドルまで落ち込んだ。天然ガス関連の政策の変更や競争によって、米国での投資は32%低下。2012年市場として強かった国の一つは日本で、投資額合計163億ドルとなっており前年と比較すると75%の伸びを見せた。Bloombergは日本のエネルギー危機によって再生可能エネルギー導入が強調されてきたこと、政府の補助金プログラムがあることなどをこれらの変化の理由として挙げている。詳細は以下参照。http://about.bnef.com/2013/01/14/new-investment-in-clean-energy-fell-11-in-2012-2/

【カンファレンス、ワークショップなど】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC) EPICワークショップ:1月17日-1月18日(サンフランシスコ) カリフォルニアエネルギー委員会と株式上場電力会社3社によって提出されたEPICプログラムの投資計画について議論する。詳細は以下参照。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M040/K655/40655330.html
  • Distributech: 1月29日- 1月31日 サンディエゴ   全米で最もユーティリティが多く集まる会議の一つ  http://www.distributech.com/index.html
  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)ワークショップ:1月30日 (サクラメント) カリフォルニア州全体の電気自動車のインフラ整備計画について。    (公式チケットは現在売り切れとなっていますが、主催者に連絡を取ることは可能です。)http://www.eventbrite.com/event/4943559319
  • Verdexchange: 2月3日- 2月5日 (ロサンゼルス)  カリフォルニア及びロサンゼルスでのコネクション作りに有効なクリーンテックフォーラム            (弊所所長小野寺がスピーカーとして参加予定です。)              http://www.verdexchange.org/
  • 米エネルギー省とカリフォルニア公益事業委員会主催の太陽発電に関するフォーラム: 2月13日-2月14日 (サンディエゴ)      http://calsolarresearch.ca.gov/
  • The North American Synchrophasor Initiative (NASPI) によるカンファレンス: 2月20日-2月21日 (カリフォルニア州ハンティントンビーチ) 国際的なシンクロフェイザーの実用化に関して議論を行う。         https://www.naspi.org/site/Module/Meeting/Reports/SubReports/workgroup.aspx
  • Long Term Resource Adequacy Summit:2月26日 (サンフランシスコ) カリフォルニア独立系統運用機関 (CAISO)主催。ワンススルークーリングや再生可能エネルギーの導入増加に向け資源適性や代替エネルギーなどカリフォルニアのエネルギー市場に関して議論する。http://www.caiso.com/informed/Pages/MeetingsEvents/PublicForums/Long-TermRASummit.aspx
  • Microgrid World Forum:3月12日- 3月14日 (カリフォルニア州アーバイン)   (弊所所長小野寺がスピーカーとして参加予定です。)

http://microgridworldforum.com/

法案の背景や、今後の予定、ワークショップのプレゼンテーション資料などが閲覧可能。