2012年11月後半
Date: December 26, 2012
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【電気自動車】

  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)はAlternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology プログラムの2013-2014年の投資計画の草案を発表。下院法案118によってつくられたこのプログラムは化石燃料使用の削減、代替燃料の生産の増加、輸送手段による温室効果ガス排出の削減などに貢献できる技術の開発と展開に資金を提供する。2013-2014年の投資計画の主な点は以下。
    • バイオ燃料の生産に2300万ドル
    • EV充電インフラ整備に700万ドル
    • 燃料電池車両のインフラ整備に2000万ドル
    • 地域ごとの代替燃料受け入れ計画に100万ドル
    • 2013-2014年全体での予算総額は1億ドル

この投資計画草案の詳細は以下参照。: http://www.energy.ca.gov/2012publications/CEC-600-2012-008/CEC-600-2012-008-SD.pdf

  • カリフォルニアエネルギー委員会(CEC)は燃料電池自動車(FCV)の水素供給インフラ展開のために資金提供を行うと発表。この資金2800万ドルはAlternative and Renewable Fuel and Vehicle Technology プログラムの2011-2012年、2012-2013年の予算から提供され、2015年に燃料電池自動車の商業化を目指す。各プロジェクトの総予算の65%、あるいは150万ドルのどちらか低額な方を資金提供の上限とする。予算のうち300万ドルが100%再生可能水素を供給できる燃料ステーションの配備のために確保されている。プロジェクト申請の締め切りは2013年1月17日。この資金提供に関する詳細は以下参照。http://www.energy.ca.gov/contracts/PON-12-606/PON-12-606.pdf

 

【スマートグリッド】

  • カリフォルニア公益事業委員会(CPUC)は州のエネルギー政策の向上や省エネの推進に向けて新しい市場機会を作り出すべく、消費者の電力利用についての情報を一カ所に集めて管理し、公開できるよう電力データセンターの設立を提案する報告書を発表。匿名の消費者を特定できないようなスマートグリッド関連のデータ(スマートメーターからのデータやデマンドレスポンスプログラムに関する情報など)を現状よりも入手しやすくする狙い。このデータセンターでは個人情報を含むデータも取り扱う予定で、それらはCPUCと秘密保持契約(NDA: Non -disclosure Agreement)を結んだ公共機関にのみ公開されるとのこと。報告書の詳細は以下参照。http://www.cpuc.ca.gov/NR/rdonlyres/8B005D2C-9698-4F16-BB2B-D07E707DA676/0/EnergyDataCenterFinal.pdf
  • 米国電気電子学会(IEEE)は世界中のスマートグリッド事業に関わる人々に対し、蓄電、分散電源とマイクログリッドがスマートグリッド技術の普及にどのような影響を与えるかについてアンケートを実施した。主立った結論は以下。
    • R&Dプロジェクトや実証実験への資金提供を行うことは経済効率の良いスマートグリッド技術を開発するために不可欠である。これらのプロジェクトにより電力会社や電力消費者が最良のビジネスケースや最善のスマートグリッドの実践方法を見つけることが可能になる。
    • ヨーロッパは分散電源やマイクログリッドに関して世界の先頭に立っており、北米は蓄電技術の先導者である。この報告書では今後次世代のエネルギーシステムの開発・展開にあたって、これらの地域を参考にすると良いと述べている。
    • エネルギー管理システム(EMS: Energy Management System)、配電管理システム(DMS: Distribution Management System)とコミュニケーション技術の三点が分散電源、マイクログリッドと蓄電の技術を実用化するために最も重要であると判断された。また、アンケートに協力した人々はクラウドを使ったアプリケーションが市場で優位に立つであろうと予測している。

この報告書 Power Systems of the Future: The Case for Energy Storage, Distributed Generation, and Microgridsの詳細は以下参照。http://smartgrid.ieee.org/images/features/smart_grid_survey.pdf

【政府・地方自治体からの補助金関連】

  • 米エネルギー省はARPA-E(Advanced Research Projects Agency-Energy)プログラムから計1億3000万ドルの助成金を受け取った66の団体を発表。ARPA-Eでは開発の初期段階にあり、民間からの資金投資を受けることができない画期的な技術の開発に対して資金を提供する。助成金を受賞したのは先進的バイオ燃料の製造プロジェクト、車両のデザインや素材に関するプロジェクト、再生可能エネルギープロジェクトなど。受賞プロジェクトのリストは以下参照。http://arpa-e.energy.gov/Portals/0/Documents/Projects/OPEN2012_ProjectDescriptions_FINAL_112812.pdf

 

【法規制関係】

  • カリフォルニア州では州をまたいで事業展開をしている企業に対し、カリフォルニア州での売上高をベースに所得税を課すという法案39が有権者によって可決された。これにより年間10億ドルの新たな税収入が見込めるとのこと。この法案が施行されてから最初の5年間に得られる税収の半分が新しいClean Energy Job Creation Fundに使われる。この基金は公共施設の省エネやクリーンエネルギープロジェクトに使われる。プロジェクトはカリフォルニアエネルギー委員会とカリフォルニア公益事業委員会によって管理され、9人で構成される役員会によって監督される。この法案の詳細は以下参照。http://vig.cdn.sos.ca.gov/2012/general/pdf/39-title-summ-analysis.pdf

 

【再生エネルギー】

  • ローレンスバークレー国立研究所は米国内で設置された太陽光発電システム(PVシステム)の価格が低下し続けているとTracking the Sun と題した年間報告書で発表。この価格低下はPVモジュールのコスト低下によるものと言及している。BOS(ソーラーパネル以外の周辺機器)のコストは1998年時点と比べ大幅に低下したが、モジュール価格の低下率と比較すると急進的ではなく、これらの「ソフトコスト」の低下がシステム全体の価格を下げるために重要であるとしている。この報告書では以下の点についても言及されている。
    • 2011年に設置されたPVシステム価格の中央値は2010年と比べてシステムのサイズにより11%から14%低下。カリフォルニア州では2012年前半にそこからさらに3%から7%価格が低下している。
    • 1998年から2011年の間にBOSの価格は約30%低下している。
    • 2011年に設置された10kw以下の住居用、小規模商業用のPVシステム価格の中央値は1ワット当たり6.1ドル。
    • 2011年に設置された100kw以上の規模の商業用PVシステム価格の中央値は1ワット当たり4.9ドル。
    • 2011年に設置された1000kw以上のユーティリティ規模のPVシステム価格の中央値は1ワット当たり3.4ドル。

この報告書の詳細は以下参照。http://emp.lbl.gov/sites/all/files/LBNL-5919e-REPORT.pdf

  • Principal Solar Institute (PSI) は結晶シリコンと薄膜モジュールの発電量を比較した太陽光発電モジュールランキングシステムを発表。このシステムでは製造者からのデータを使用し、7つの特徴を基準にPVパネルの25年間の発電量を予測する。基準の詳細は以下。
    • 実際にテストされた最大出力と広告に掲載されている最大出力
    • 最大出力温度係数
    • 最大/最小放射照度時の出力電力比率
    • 通常の動作セル温度
    • 実行変換効率
    • マイナスの出力許容公差
    • 出力低下率

このランク付けに使用された方法については報告書で説明されているが、詳しい計算方法などは公開されておらず、外部からの検証も受けていない。ランク付けの詳細は以下参照。http://www.principalsolarinstitute.org/uploads/custom/3/psi_ratings.php

 

【イベントなど】

  • 2012年12月3日-4日にかけ、カリフォルニア公益事業委員会は蓄電法案に関するワークショップを開催。第1日目はユースケースの選定と費用便益分析の方法について、第2日目はCPUC職員によるレポート及び推薦事項に記載すべき調達目標やその他の政策について話し合われる予定。詳細は以下参照。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M031/K873/31873456.PDF
  • 2012年12月13日にNEDOシリコンバレー事務所がセミナーを主催します。現在残り5席となっています。お申し込み、セミナーの詳細につきましては、aya.iwasuji@nedosv.org までお問い合わせ下さい。

「シリコンバレーにおけるLean VCを通じたITイノベーション加速」

日時 2012年12月13日(木)

16:30~ 受付開始       17:00~18:00 講演/Q&A

18:00~19:00 ネットワーキング

会場 Square Sanders LLP Palo Alto (600 Hansen Way, Palo Alto, CA 94304)

講師 VentureClef, LLC President 宮本 和明

参加費 無料