2012年11月前半
Date: November 21, 2012
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【法規制関係】

  • カリフォルニア州はキャップアンドトレード制度の第1回排出枠オークションを開催。カリフォルニア大気資源局(CARB)の発表によると、2013年分で約2310万枠(1枠につき1トンの温室効果ガスの排出を許可)が完売。1枠$10.09で取引された。キャップアンドトレード制度は2006年にアーノルドシュワルツェネッガー前カリフォルニア州知事によって発行された地球温暖化対策のための法令AB32の実現のために導入された施策。オークションの結果の詳細は以下参照。http://www.arb.ca.gov/cc/capandtrade/auction/auction.htm
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【電気自動車】

  • 米国連邦エネルギー規制委員会(FERC)はカリフォルニア公益事業委員会(CPUC)とNRG社の同社がカリフォルニア州で電気自動車の充電ステーションを設置するという和解案を認めた。2001年のカリフォルニア州エネルギー危機を発端とする2012年3月のこの和解によって、NRG社は1億ドル以上をかけ、少なくとも200台の公共の交流高速充電機を含む充電ステーションの設置を義務付けられることとなる。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M033/K171/33171185.PDF
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【スマートグリッド】

  • 米国エネルギー情報局(EIA: U.S. Energy Information Administration) によると、2011年末の時点で全米の電力消費者の23%、3300万以上の消費者がスマートメーターを所有しているとのこと。2012年1月から8月までにさらに300万の消費者にスマートメーターが導入された。同局は展開の進み具合は州によって大きく異なるとしており、国全体の平均が23%となっている。13の州が25%以上の普及率を達成しており、最も高い普及率なのはメイン州で84%となっている。http://www.eia.gov/todayinenergy/detail.cfm?id=8590
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  • DNV KEMAは世界中のスマートグリッド実証実験の分析をまとめた報告書を発表。調査によると、プロジェクトは地域ごとに異なる点を強調した実証を行っているとのこと。米国ではピークロードの削減やダイナミックプライシング価格設定などに焦点があるものが多く、ヨーロッパでは省エネや分散電源の利用による炭素排出の削減などに集中している。アジアでは電力網の近代化と信頼性を強化するものが多かった。この報告書では住宅用ディスプレイなどを使い消費者のエネルギー利用に対する意識を高めることがエネルギー使用量を削減する上で重要であると言及している。また一般に受け入れられるためにはスマートグリッドの利点についての消費者教育も必要であるとしている。報告書の詳細は以下参照。http://www.kema.com/Images/DNV%20KEMA%20Report%20Global%20Inventory%20and%20Analysis%20of%20Smart%20Grid%20Demonstration%20Projects.pdf
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  • PanasonicとItron社は日本市場向けスマートメーターの開発を提携して行うと発表。Itron社はRFメッシュとPLC対応可能な3G移動通信システムを使用するスマートメーターを開発する。様々な通信手段を利用し、より柔軟に多くの電力会社のニーズや地理的条件に対応できるようになる。https://www.itron.com/newsAndEvents/Pages/Itron-Announces-Alliance-with-Panasonic-to-Deliver-Smart-Metering-Solutions-in-Japan.aspx
    • NTTデータとアイルランドのTelecommunications Software & Systems Group (TSSG) 社はビッグデータとビジネス分析を行うスマートグリッドソリューションの共同研究を行うプロジェクトを開始。この提携を通して電力網に起こった変化を分析しそれに対応できるようシステムを最適化とサービスの向上を目指す。研究の結果は2013年4月に発表される予定。http://www.nttdata.com/global/en/news-center/global/2012/110101.html
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    • Schneider Electric社とIPKeys Technology社はOpenADR2.0デマンドレスポンスソリューションを開発するために提携すると発表。グリーンテックメディアはこの提携によって両社はOpen ADRの展開においてHoneywell社の競争相手と評価。この提携に関するプレスリリースは以下参照。http://www.schneider-electric.us/documents/news/offer-news/schneider_electric_ipk_press_release_final.pdf
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この提携に関するグリーンテックメディアの記事は以下参照。http://www.greentechmedia.com/articles/read/schneider-electric-joins-openadr-fray-with-ipkeys/

 

【蓄電】

  • パシフィック・ノースウェスト国立研究所は電力網における蓄電の利用法2種類について市場規模の査定を行った報告書を発表。
       

    • 多様化する発電源としての再生可能エネルギーを電力網に接続するためのバランシングサービス
    • 電力網の混雑をコントロールする方法や送電コストを低下させる可能性を提供できる電力アービトラージ

 
この報告書では2020年までに西部電力調整委員会(WECC: Western Electricity   Coordinating Council)領域で間欠性のある再生可能エネルギー調達目標であるRPSの20%の達成のために必要なバランシングの必要条件について分析を行っている。2020年までに風力発電の容量が24GWまで増加すると仮定した場合、バランシング市場は6.32GWであると試算。今回の研究では電力アービトラージの目的のみで蓄電を展開するのでは経済的採算はとれず、標準容量価格などそのほかの方法で収益を上げられることが必要条件となるとの結論。報告書の詳細は以下参照。: http://energyenvironment.pnnl.gov/pdf/PNNL-21388_National_Assessment_Storage_Phase_1_final.pdf 

 

【再生エネルギー】

  • American Council on Renewable Energy (ACORE) は「Renewable Energy in the 50 States」と題した報告書を発表。その中で各州における再生エネルギー導入の状況について言及している。それぞれの州の現状の概要では導入済み、あるいは計画中の再生エネルギー発電容量についてや、市場の動向、経済的な側面、潜在資源の可能性、関連する政策などについて述べられている。カリフォルニア州に関して主な点は以下。
       

    • 19,745MWの再生可能エネルギーによる発電容量が導入済み
    • クリーンエネルギーにおけるイノベーションを牽引するハイテク企業やベンチャー企業が多い。
    • 米国全体の地熱発電容量の80%はカリフォルニア州に存在している。
    • 2010年には30万件以上のクリーンテック関連の雇用が生み出され、2010年から2011年にかけてベンチャーキャピタルとプライベートエクイティファンドを合わせて34億ドルの資金が投入された。
    • 再生可能エネルギーを推進する政策としてはRPS制度、ネットメータリング、“Go Solar California!”キャンペーンなどがある。
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   この報告書の詳細は以下参照。http://www.acore.org/files/pdfs/states/2012-50statereport-lowres.pdf

  • 2012年6月に発表されたアメリカ国防総省の報告書によると、米軍の活動のためにクリーンエネルギーへの投資の必要性が高まってきているとのこと。同省は代替エネルギーは戦闘の効率化や隊員の安全にも貢献するとし、民主・共和両党から支持を得られるものと考えると言及。主立った点は以下。
       

    • 2025年までに同省の発電容量の25%である3GWを再生可能エネルギーから調達する目標を立てている。
    • 2013年から2017年にかけて、米国防総省はエネルギーの利用法を効率化するイニシアチブに16億ドル、エネルギーの安全確保に90億ドルを投資するとしている。これらの90%は需要の削減に向けて使われ、残り10%が代替エネルギーや再生可能エネルギーの導入に使われる予定で、今後市場が大きく拡大するだろうとの見通し。
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   この報告書 “Energy Investments for Military Operations: For Fiscal Year 2013”の詳細は以下参照。http://energy.defense.gov/FY13_OE_Budget_Cert_Report.pdf

 

【イベントなど】

  • 2012年12月3日から4日の二日間、カリフォルニア公益事業委員会 (CPUC) は蓄電に関する議事のワークショップを開催。第1日目は関係者によって選び出されたユースケースの詳細に関して議論する予定で、コストと収益をどのように分析するかなどに関しても話し合われる予定。第2日目はCPUC職員による報告書に記載されるべき調達目標やその他の政策などについて議論する。詳細については以下参照。http://docs.cpuc.ca.gov/PublishedDocs/Published/G000/M031/K881/31881055.PDF
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  • 2012年11月14日、15日の両日にわたり、ニューメキシコ州におけるNEDOのプロジェクトに関するワークショップを開催。実証項目などについてロスアラモス、サンディア、NREL、オークリッジ、ローレンスリバモア、ローレンスバークレーの各研究所などの有識者と意見交換を実施した。アジェンダは下記参照のこと。

http://goo.gl/9OKwR

     

  • 2012年12月13日にNEDOシリコンバレー事務所がセミナーを主催します。お申し込み、セミナーの詳細につきましては、aya.iwasuji@nedosv.org までお問い合わせ下さい。

 
    「シリコンバレーにおけるLean VCを通じたITイノベーション加速」

     日時 2012年12月13日(木)

     16:30~ 受付開始       17:00~18:00 講演/Q&A     18:00~    19:00 ネットワーキング

     会場 Square Sanders LLP Palo Alto (600 Hansen Way, Palo Alto, CA  94304)

     定員 40名(申し込み受付順)

     講師 VentureClef, LLC President 宮本 和明

     参加費 無料